当記事は2021年4月の電動キックボード法改正についてと、2022年の通常国会での提出を目指す法改正について解説します。
次世代モビリティーとして海外では普及が進む電動キックボード、
日本でもコロナ過の中、電動モビリティー(移動手段)として注目されるようになり、
街でも電動キックボードに乗る人を見かけるようになりましたが、
その一方、違法走行をする人も増え、取り締まりや逮捕のニュースも増えました。
現在日本では、電動キックボードは原動機付自転車と同じ扱いで
原付免許を取得し、走行する際はヘルメットの着用を義務付けられています。
そして走行出来るのは、車道のみです。
じゃあ、法改正で何が変わったの?
実は今回の法改正は、これから電動キックボードの法改正をするための
実証実験を行う許可を受けた事業者のみに適応した法改正で、
一般の人が購入した電動キックボードは、現行どうり原付扱いです。
*注意してください*
それでは法改正について、詳しく解説していきます。
法改正の内容
警察庁は産業競争力強化法に基づく特例措置で2021年に一部法改正を発表した。
今回の法改正は、新事業を展開するマイクロモビリティ推進協議会の
加盟4社のみに適応された法改正で、
4社から申請された電動キックボード新事業活動において、「新事業特例制度」に用いて
電動キックボードの公道での実証実験の計画が認定され、
4社の事業者から貸し渡されていて、規定された区域内の道路を通行している電動キックボード(特例電動キックボード)」のみが規制緩和の対象となる法改正です。
なので、
個人で購入した電動キックボードに乗ってのノーヘルでの公道走行や、
無免許で走るのは違法行為ということになります。
この制度では都内や大阪など、一部の地域でヘルメット着用の任意や最高速度15km/hになり、
道路交通法の扱いが「小型特殊自動車」になるなど複数の走行条件の変更が適用されました。
変更内容は、下記のようになります。
項目 | 現行法 | 前回の行動実験 | 今回の行動実験 |
道路交通法 | 原動機付自転車 | 原動機付自転車 | 小型特殊自動車 |
走行場所 | ・原付と同じ ・車道のみ |
・車道 ・自転車専用走行帯 |
・車道 ・自転車専用通行帯 ・自転車道 ・自転車逆走可の一方通行は、同じく逆走可能 |
走行ルール | 原付免許 | 原付免許 | 普通自動車免許 普通二輪免許 (小型特殊自動車を運転できる免許) |
最高速度 | 30km/h | 19km/h | 15km/h |
保安基準 | ・ナンバー ・ミラー ・ウィンカーなど *原付と同じ |
・ナンバー ・ミラーなど *ウィンカーは任意 手信号で代替可能 |
・ナンバー ・ミラーなど |
ヘルメット | 着用 | 着用 | 着用任意 |
適応対象 | 許可を受けた事業者のみ | 許可を受けた事業者のみ |
この実証実験の結果を警察庁の有識者検討会が2022年3月までにまとめ、
今後の電動キックボードの本格的な法改正を検討するということです。
現在モビリティー 推進協議会 の4社が実証実験を兼ねた電動キックボードの
シェアサービスでは、上記のとうり指定された場所にかぎりヘルメットを着用が任意で、
車道以外の自転車道も走行でき、電動キックボードを気軽に体験できます。
この機会に利用してみては、いかがでしょうか。
電動キックボードシェア利用について
電動キックボードシェアの利用には、上記の表とうり運転免許証が必要です。
利用前に、専用アプリで運転免許証の登録と簡単なテストを受講をする必要があります。
(登録、テスト受講は多少時間がかかる場合があるので、事前登録を進めます)
また、認定を受けた4社の電動キックボードシェアサービスの利用場所は
・EXx: 東京都渋谷区、世田谷区、千葉県柏市、神奈川県藤沢市、兵庫県豊岡市 ・mobby ride: 福岡県福岡市、兵庫県神戸市(予定) ・Luup: 東京都渋谷区、新宿区、品川区、世田谷区、港区、目黒区、大阪府大阪市 ・長谷川工業: 千葉県千葉市の一部、大阪府大阪市
・利用詳細
mobby | Luup | 長谷川工業 | EXx | |
利用方法 | LINEアプリ | 専用アプリ | LINEアプリ | LINEアプリ |
利用料金 (初乗り) |
30分150円 以降5円/分 |
10分110円 以降16.5円/分 |
10分100円 以降15円/分 |
|
決済方法 | クレジット | クレジット | クレジット |
下記のサイトで詳しく解説しています。
まとめ
今回、法改正になったのは、電動キックボードシェアの実証実験を開始する
4社の事業者のみに適用する法改正です。
現行法で電動キックボードは、原付きバイクと同じ扱いで、原則として走行できるのは車道のみです。
運転免許証の携帯やヘルメットの着用、ナンバープレート登録や自賠責加入などが必須条件です。
警察庁はこれまでの実証実験の結果や現在の道路事情などから道交法改正案を検討し、2022年の通常国会での提出を目指しています。検討する試案では、自転車と同様の交通ルールもとに、最高時速は自転車程度の20kmに規制され、ヘルメット着用は任意義務。運転免許は不要ですが、16歳未満の運転は禁止する方向。
ナンバープレート登録や自賠責保険の加入は現行と同じで必要となる。通行は原則車道だが、自転車専用通行帯なども可能とするほか、最高時速を6kmまでに制限するなどの条件を満たすと歩道での走行もできる。
これから電動キックボードが全国的にも普及し、利用しやすい道路交通法に改正されることを期待しています。
電動キックボードはこちらも参考にしてみてください
:公道走行可能な電動キックボード:
:公道以外で楽しむ電動キックボード:
:電動キックボード公共機関への持ち込みは?:
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