自転車のトラブルで最も多いパンク。
日常的に自転車に乗っている人であれば一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
自転車のパンク修理は、自分で修理する方法が最も安く直す方法ですが、
自転車のパンクには、さまざまな原因があり普通のパンク修理であれば良いのですが
「修理できないほど、穴がおおきい」
「チューブが劣化していて修理できない」
「修理が上手くできず、すぐにまた修理した箇所からエアーがむり、パンクしてしまった」
などのトラブルになることもあります。
では、パンク修理を自転車店にお願いした場合、いくらかかるのでしょうか?
今回は、パンク修理代の相場や注意点、自分で修理する方法。
最後にパンクトラブルに困った時の対処法を解説していきます。
パンク修理
アサヒ自転車、イオンバイク、カインズの修理代
3店舗のパンク修理工賃です。イオンバイクは、イオン安心パックに加入すると工賃が半額になります。
アサヒ自転車 | イオンバイク | イオンバイク 安心パック |
カインズ | ||
パンク修理 | 基本一か所 | 1050円 | 1100円 | 550円 | 800円 |
二ヵ所以上 一ヶ所につき |
+300円 | +220円 | +220円 | +100円 | |
水調べ | 800円 | 1100円 | 550円 | 500円 | |
虫ゴム交換 | 100円 | 110円 | 55円 | 100円 | |
タイヤチューブ交換 | 前輪 | 1500円~ | 1100円~ | 550円~ | 1000円 |
後輪 | 2500円~ | 2200円~ | 1100円~ | 1500円 |
※イオン安心パックの詳細については、公式サイトで確認してください。
パンク修理代の相場
自転車のパンク修理代の基本工賃は、紹介した大手3店舗では800円~1050円、他の自転車パンク修理店では、1000円~2000円が相場です。
パンク修理が一か所の場合は基本工賃に含まれることが多いが、二か所以上の場合は一か所増えるごとに100円~300円くらい修理代が加算される。
また、パンク修理ヵ所が多い場合はチューブを交換した方が安い場合もある。
水調べや虫ゴム交換料金
パンクしている箇所が小さくて分からない場合、水調べという作業をします。
これは、水の中に空気を入れたチューブを入れて穴が開いてる箇所を探す方法です。
水調べは、別料金になるので注意しましょう。
また、虫ゴム交換とはバルブと言われるタイヤの空気を入れる部分にゴムの栓のような物があり、このゴムが劣化していると空気が漏れパンクの原因になるので、パンク修理の際に一緒に交換しておくと安心です。
タイヤチューブ交換
タイヤやチューブの交換工賃は、前輪が1000円~1500円ぐらい、後輪が1500円~2500円ぐらいが相場です。
交換工賃は、前輪より後輪の方が値段が高く設定されていることが一般的で、これは作業する時に後輪の方が手間が掛かるからです。
また、多くの料金表で表示されている金額はタイヤやチューブの値段が入っておらず、工賃のみの値段ですので注意しましょう。
タイヤの値段は一本1000円~3000円で、チューブの値段は一本500円~1500円ぐらいです。
なので、タイヤやチューブを交換した場合の平均的費用は下記のようになります。
前輪 | 後輪 | |
タイヤ交換 | 2000円~4500円 | 2500円~5500円 |
チューブ交換 | 1500円~3000円 | 2000円~4000円 |
パンク修理で多いのが料金トラブル、途中で追加作業があり予定していた金額より高い金額を請求されるケースがあります。
確認もとらずに作業を行い代金を請求されました
先日自転車屋にて、自転車のパンクの修理をお願いしました。 ところが、どうやらタイヤのチューブがダメになっていたようでチューブの交換を行ったようです。 私はパンクの修理をお願いしたのに、勝手にチューブの交換を行い 代金を請求するような行為は問題ないのでしょうか。 パンク修理は1000円程度なのに対し、4000円もしたため疑問に思いました。
引用:https://okwave.jp/qa/q4224772.html
このようなケースの場合、作業者がチューブの修理不能と判断して交換しているので、決して誤った請求をしているのではありませんが、先にお客さんに説明をしなかった為、トラブルとなってしまったケースです。
パンク修理は、修理作業に入る前に修理料金について説明を聞き、理解した上で修理してもらいましょう。
また、追加料金が発生する場合は追加料金発生の確認を取ってから作業するように、作業者に言っておきましょう。
自分でパンク修理する
自転車のパンクを安く直した場合は、自分で直す方法が最も安く直せます。
必要な道具
ゴムのり | サンドペーパー |
修理パッチ | 水(水調べ) |
タイヤレバー | バケツまたは洗面器 |
マーカー(目印に使う) | ポンプ(空気入れ) |
道具は、100円ショップでそろえることが出来ます。
100円ショップでは、「自転車パンク修理キット」が売られていて、これだけで修理できるように必要な道具がセットになっています。キットに入っているものはタイヤレバー、修理パッチ、虫ゴム、サンドペーパーとゴムのりなどが入っていますので、そのほかに用意するものはポンプ(空気入れ)、バケツまたは洗面器、マーカーなどで、これらも100円ショップで販売されていますよね。
すべて100円ショップで用意できますが、「100円ショップでは、性能が不安だ」という人はネットショップで購入できます。
修理の手順
パンク修理の手順を見て行きましょう。
1.タイヤを外す。
2本のタイヤレバーを使い、ホイールとゴムタイヤの間に差し込みながら、テコの原理でタイヤを外します。
2.チューブを外す
タイヤからチューブを取り出し、最後にバルブを外します。
3.パンクの場所を調べます
バケツまたは洗面器などに水を張って空気の入ったチューブを浸ければブクブクとあぶくが出て来てパンク箇所がわかりますので、マーカーで印をしておきます。
4.紙やすりで擦ります
マーカーで印をした箇所を修理パッチよりやや大きめにサンドペーパーでこすり、下処理をします。
5.パッチをはります
チューブにゴムのりを塗り、しばらく放置し半乾きになったら修理パッチを貼りタイヤレバーなどを使い、圧着します。
6.タイヤを元に戻します
チューブに空気を入れ、修理した箇所がエアー漏れしていないか確認し、OKであれば空気を抜きチューブをタイヤの中によれないように気を付けながら入れて行きます。
タイヤを戻す前にタイヤにパンクの原因になったクギなどが刺さっていないか、必ず確認しましょう。
タイヤを元に戻し、エアーを入れて終了です。
パンクした箇所が切れている場合や、穴が数か所ある場合はチューブの交換をおすすめします。
自転車のパンク対策
定期的に空気をチェックする
普段快適に走行するにも空気圧のチェックは大切です。
空気圧の低下はパンクを引き起こす原因ともなります。そこで、空気圧のチェックの仕方、入れるタイミングなど、空気圧に関して詳しく解説していきたいと思います。
まずは空気圧のチェックの仕方ですが、まず、今の空気の状態を確認します。
タイヤを押してみて簡単にへこむようでしたら、空気が減っている状態ですので空気を入れるのですが、自転車のタイヤには推奨空気圧があります。
タイヤのサイドを見ると、この範囲内で空気を入れましょうという推奨空気圧が表記されています。よく見てみるとMIN(最小)、MAX(最大)というような表記があります。この範囲で空気を入れるのですが、空気入れるポンプには圧力計付きポンプが販売されていますので、こちらを使うと非常に便利です。
空気圧の単位には代表的なものが3つあります。
1.「psi」
1平方インチあたりに何ポンドの圧力がかかるかを表わします。
主にロードバイクをはじめ高圧を保つタイヤに使用される単位です。
2.「bar」
太いタイヤを中心に利用される単位です。
3.「kgf / ?」
主にシティサイクルのタイヤに表記されています。
これら3つの単位で表示してあると思いますので、乗る人の体重を考慮し適応した空気圧まで空気を入れましょう。
そして次は、空気を入れるタイミングは、月に一度くらいは確認しましょう。
一般的に、季節の変わり目等の温度変化が大きい時は、空気が抜けやすくなりますので空気圧を確認するタイミングです。
また、自転車に乗るのを長い間お休みしていても、空気が抜けてしまっているので注意が必要です。
自転車の適正空気圧を知って、空気を入れることがパンクを予防にもなりますので、試してみてください。
ロードサービスに加入する
出かけた先で自転車がパンク、やむなくパンクした自転車を「引いて帰る」なんて経験したことないですか?
大変ですよね、特に重たい荷物を持っていたらパンクした自転車を置いて帰りたくなりますよね。
でも、置いて帰ったら盗難も心配だし、、、、
そんな時、便利なのが自転車ロードサービス。
パンク以外にも、事故や故障により自力走行ができなくなった場合に、トラブルに遭った場所に駆けつけ、自転車店やご自宅などご希望の場所まで自転車を運んでくれるサービス。
月々数百円から加入出来て、賠償責任保険などが付いているロードサービスがあり、とても助かります。
まとめ
自転車のパンク修理は、800円~2000円ぐらいで修理してもらうことができますが、注意点としてパンクの原因によっては別料金がかかってしまうこともあるということ。
パンクの原因が「クギなどを踏んだ」ことが原因ではなく、「タイヤの劣化」「チューブの劣化」「ホイールに原因がある」などの場合、その原因を修理する費用が発生します。
また、今回紹介した料金相場は一般的な自転車の場合なので、ロードバイクやマウンテンバイクなどの場合は追加料金になります。
自分でパンク修理することが安く直す方法ですが、修理をお店で直してもらう時と同様に原因が簡単なパンク修理ではない場合、「自分では修理できない」「部品が無く、二度手間になった」「修理したが、すぐにまたパンクしてしまった」などに、なってしまうこともあるかもしれません。
パンクの原因が明らかではない場合は、店舗で修理してもらうことをおすすめします。
空気圧の点検はパンクを未然に防ぐ一つの方法です、月に一度ぐらいは点検しましょう。
また、いざという時のためにロードサービスに加入しておくと安心です。
近年、自転車保険の義務化が全国的に進んでいますので、賠償責任保険付きロードサービスはとても経済的です。
日常的に自転車を利用する人であれば、自転車保険やロードサービスは月々数百円から利用できますので、出来れば加入しておくことをおすすめします。
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