自転車チェーンのメンテナンスはタイヤの空気圧点検の次に頻度が多く、大切なメンテナンスではないでしょうか。
特に濡れた路面を走行した後は、チェーンがサビている状態をよく見ます。
チェーンの動きの良さはペダルの重さに直結しますし、変速の動きにも影響します。
「クレ556」って、おじさん世代には「万能潤滑剤」として頭に叩き込まれ、少し前までは「一家に1本」と言っていいほど目にした物です。
でも、どうやら「クレ556」は自転車チェーンには適してないようです。
そこで今回は、自転車チェーンオイルの選び方や「クレ556」について、掘り下げて行きたいと思います。
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チェーンオイルの選び方
自転車チェーン用オイルは、大きく分けてドライ、ウェット、ワックスの3つに分けることができます。
潤滑剤にドライ、ワックスって何?
何て思った人いませんか、私も最初思いました。
ドライはまだしもワックスって、「は~」って思いません!
一見どれを選んでも同じように手入れができるように感じてしまいがちですが、選ぶ種類を間違えるといくら注油してもチェーンが汚れたり、サビてしまい、次第に汚れ自体も落ちにくくなってしまいます。
まずはそれぞれの特長を理解し、自分の用途にあったオイルを使い分けましょう。
ドライタイプ
なんとなくニュアンスは分かりますが、特徴は飛び散りや液ダレが少なく、自転車を汚すことがありません。
自転車やチェーンを出来るだけ汚したくない希望があるなら、ドライタイプを選ぶことをおすすめします。
ドライタイプは、さらさらしたオイルでゴミが付着しずらい代わりに、オイル切れを起こしやすいためこまめな注油が必要となります。
注油後に何時間か放置し、乾燥させてから走行するとチェーン表面の汚れが自然と剥がれ落ちます。このように、チェーンを汚さない自浄作用があるのが特徴です。ウェットやワックスタイプに比べるとチェーンは多少重くなりますが、オイルによる摩擦抵抗の抑制や汚れ・ホコリ等の付着を抑えた使用に適しています。
晴れた日のみの走行であれば、週に一度くらいの注油で問題ありませんが、水に弱い性質があるため、濡れた路面を走行した時はすぐに注油する必要があります。
また、乾燥時間が短いとチェーンが汚れやすいため、チェーンオイルを注油した時は必ず数時間置くことが大切です。
ウェットタイプ
大抵の潤滑剤がこのタイプ。
3つのタイプの中では「なめらかに動かす」という機能面では一番適しているタイプで、潤滑浸透性と防錆効果の高く、 どのタイプの自転車にも有効です。
雨や泥、雪解け後の路面など、チェーンが濡れる場面でも流落ちずしっかりと効果を発揮し、どんな天候での走行にも耐えられます。
ただし、汚れが付きやすく、付いた汚れを落としにくいというデメリットがあります。
また、論理的に言えば粘度が高いので抵抗があるというが、この点に関してはそうは感じない。
ワックスタイプ
大きな特徴はドライタイプよりもさらにチェーンが汚れづらいという点です。
デメリットはドライタイプと同様に水で流れ落ちやすいため、こまめな注油が必要となります。
「豆に注油します」「自転車に乗るのは週末のサイクリングだけです」という人にはおすすめのタイプです。また、ワックスタイプはチェーンを綺麗に保ちやすいことから人気があります。
結果
どのチェーンオイルを選べばよいか迷っているなら、まずは何を優先するかを考えればいいと思います。
たとえば、
・チェーンを綺麗に保つことを優先するというならワックスタイプ
・どんなコンディションでも耐用性を求めるなら、ウェットタイプ
・基本的に雨の日は乗らないし、見た目良く性能を重視したいのであればドライタイプ
こんな感じで考えればいいと思います。
ここで注意点があります。
「自転車のチェーンオイルなんて、何でもいいよ」と思いがちですが、これが後で面倒なことになることも、、、、、
ホームセンターや100均などでも潤滑剤が売られていますが、基本的に用途が違うのでチェーンに使用すると、周りに飛び散ったりチェーンがベタベタになったり、最後にはチェーンの汚れが落ちないなんて余計面倒なことになるので注意しよう。
556は洗浄に適している
昔からどこの家庭にもあるクレ556、どこの店舗でも販売されていてCMの宣伝効果もあり広く使用されている。
しかし、よくよく調べてみると自転車のチェーンには、あまり向いていないことが分かった。
メーカーのQ&Aを見てみても、そんなようなことが書かれていた。
Q 5-56 は洗浄剤のようにも使えると聞いたのですが?
A 5-56 は油汚れの除去にもお使いいただけます。ただ潤滑成分は残ってしまいますので用途に合わせて、洗浄に特化した「パーツクリーナー」などのクリーナー製品もご検討ください。
Q 5-56 はすぐに乾いてしまい効果がなくなると聞いたのですが?
A 5-56 はスプレーすると溶剤分のみが揮発し、潤滑成分や防錆成分がしっかりと対象面に残ることで潤滑・防錆効果を発揮しますので、すぐに乾いて効果がなくなるということはありません。しかし、雨にさらされる箇所や強い荷重がかかる箇所などに使用する場合や、潤滑効果が足りないと感じる場合は、耐久性、耐水性、耐荷重性などにより優れた「スーパー 5-56」をおすすめします。
https://www.kure.com/brand/556series/
クレ556は揮発性が高く、雨や水分により流れやすい特性があるようです。たとえば霧や冬によくおきる結露などにも弱いということです。そのためチェーンやギアなどの潤滑にはあまり向いていないということが分かりました。
また、チェーンには高い負荷がかかるので、オイルとしてはサラサラなクレ556は、潤滑効果が長く持続しません。
チェーン部分は摩擦が発生しやすく、適切な潤滑が必要です。そのためチェーンのメンテナンスには、自転車専用の潤滑油が適しているということになります。
もし、556を使うなら、おすすめ作業手順
私がおすすめするのは「クレ556」は洗浄剤として使うという使い方。
作業手順はクレ556→パーツクリーナー→チェーンオイルの順番です。
まずはチェーン全体にクレ556を吹き付け約10分ほど放置します。放置することでクレ556がしっかりと汚れや錆に浸透します。
その後、チェーンを歯ブラシなどで軽く擦り布でしっかりと拭き取ることで、サビや汚れを落とすことができます。
サビがひどい時はワイヤーブラシを使うといいですよ、って言うか自転車好きはサビがひどい時はチェーン交換してしまいますか。
次にパーツクリーナーを吹き付け、クレ556の潤滑成分を完全に落としてしまいます。
最後に専用のチェーンオイルを塗布する
これで作業終了です。
まとめ
自転車のチェーンに使うオイルは、オイルの性質の違いにより汚れにくさや耐久性が異なるということが分かりました。
また、クレ556は自転車のチェーンのは、あまり向いていないことも発見しました。
やはり、オールマイティーより特化した物の方が強く便利だということになりますよね。
自転車のメンテ用品やアイテムは、少しだけこだわった方が結果的にいい結果になるような気がします。
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