自転車のトラブルで一番多いのがパンクです。
自転車のパンク修理は、やり方さえ分かれば自分で簡単に修理することができます。
また、必要な道具も100円ショップですべて用意することが出来ます。
自転車屋さんでパンク修理をしようと思ったら、乗って行けないし、お店が混雑しているなどの理由で時間がかかる場合もあります。
また、パンクは修理箇所の穴の個数や修理内容により金額が違い、自転車屋さんで修理してもらうと最低でも1000円~2000円ぐらい、大手店舗でも800円~1050円の修理費がかかります。
参考記事
出張修理サービスもありますが費用が高く、自分で治せれば時間や修理費も少なくて済みます。
そこで今回は、実際に何度も修理したことがある私が、一番安い100均のパンク修理キットを使って修理をしてみました。
結果的には普通のパンク修理キットと100均の物では、何の違いもありませんでした。
この記事では自転車のパンク修理に必要な道具と方法について解説します。
また、意外に知らない注意点についてもお話しますので読んでみてください。
この記事を読むとパンク修理のやり方が分からない人でも、簡単にパンク修理が出来るようになります。
ぜひチャレンジしてみてください。

今回、解説する私は自動車関係の職に14年、クロスバイクに乗って10年以上。
電動キックボードや電動自転車などモビリティが好きで、モビリティーブログを開設して、みなさんにモビリティ情報を配信している者です。
どうぞよろしくお願いいたします。
まずは一つの注意点、パンクは日常点検が重要!
パンク修理の解説に入る前に、パンクの原因で最も多いことが空気圧低下です。
パンク回避には日頃の自転車に点検が大切です。
日頃の点検とはライトの電池やブレーキの動作、空気圧のチェックなどの出発前に簡単に行えるチェックです。
そして自転車タイヤにはバルブと言われるタイヤの空気を入れる部分があり、バルブには3種類(英式、米式、仏式)の形状の違いがあります。
中でもシティーサイクル(ママチャリ)やミニベロを中心に最も多く使われといる英式バルブはゴムチューブを使う形式のバルブで、3つのバルブの中でも一番空気が減りやすい傾向があります。
また、ロードバイクやクロスバイクはタイヤの空気圧が高く減りやすいので、こまめなチェックが必要です。
タイヤの空気圧にはそれぞれ規定の空気圧があり各タイヤの側面に表記されていて、空気が多すぎても少なすぎてもパンクの原因になります。
適正空気圧を定期的に確認することでパンクのリスクを減らすことが出来ますので、定期的に確認しましょう。
シティーサイクルに使われといる英式バルブは、バルブの仕組みから正確な空気圧を測ることができません。
正確な空気圧はエアーチェックアダプターを使うことで測れるようになります。
ただし、バルブの形状が英式から米式に変わりますので注意してください。
空気入れって結構面倒なんですよね。
そんな時におすすめするのが電動エアーポンプ、自分も使っていますがボタンを押すだけで自動で空気を入れてくれるし、コンパクトで置き場所に困らず、持ち運びも楽ちん。
自転車だけでなく、自動車やバイク、ボールや浮き輪にも使えるので一家に一台という感じです。
一度使ったら楽でフロアーポンプを使う気にはなりませんよ。
参考記事

公式サイト
空気入れを楽にする!!全自動スマート空気入れ【KUKiiRE】
手動の空気入れを購入する時は空気圧計が付いている物を選びましょう。
また、ママチャリなどに使用している英式バルブの自転車は、スーパーバルブに交換することをおすすめします。
英式バルブの弱点はゴムチューブを使っていること、これによりエアーが漏れやすく、ゴムチューブ自体の劣化も早いです。
これらの弱点を克服するアイテムがスーパーバルブというパーツ。
交換は簡単、バルブのゴムチューブ部分を差し替えるだけ。
スーパーバルブは、下記の記事で解説しているので参考にしてください。
自分でパンク修理する


今回は100円ショップダイソーのパンク修理セットを使って治してみました。
ちなみにパッケージに入っている方がセリア、タイヤレバーが樹脂か金属の違いで樹脂の方がホイールにキズが付きにくいでおすすめです。
修理に入る前に確認したいこと

まずは、本当にパンクしているかのチェックをしましょう。
ママチャリなどで使用されている英式バルブでよくあるトラブルがバルブのエアー漏れ
1、バルブのネジ類は緩んでないか?
2、ゴム管チューブは劣化していないか?破れていないか?
確認方法はネジをしっかりと締めて空気を入れ、バルブ付近に霧吹きなどで洗剤入りの水を吹き付けると分かります。
プクプクと泡がでなければ大丈夫です。
ゴム管チューブはこの時に、念のため交換しておきましょう。
ゴム管チューブはバルブ芯にかぶさっているだけなので、古いゴムを外して新しいゴムをはめるだけです。
必要な道具
・ゴムのり | ・サンドペーパー |
・修理パッチ | ・水(水調べ) |
・タイヤレバー | ・バケツまたは洗面器 |
・マーカー(目印に使う) | ・ポンプ(空気入れ) |
道具は、すべて100円ショップでそろえることが出来ます。
100円ショップって便利ですよね。
パンク修理キットに入っているものはタイヤレバー、修理パッチ、虫ゴム、サンドペーパーとゴムのりなどが入っていますので、そのほかに用意するものはポンプ(空気入れ)、バケツまたは洗面器、マーカーなどで、これらも全部100円ショップで販売されていますよね。
すべて100円ショップで用意できますが、「買いに行くのが面倒」という人はネットショップで購入できます。
修理の手順
パンク修理の手順を見て行きましょう。
1.空気を完全に抜く

チューブに空気が残っていると、チューブを取り出しにくいので空気を完全に抜きます。
英式バルブはナットを取って中の芯を取り出し、米式バルブは専用工具で芯を取り出します。
米式は最悪、マイナスドライバーでも取れます。
参考記事

2.タイヤを外す。

2本のタイヤレバーを使い、ホイールとゴムタイヤの間に差し込みながら、テコの原理でタイヤを外します。
15cm間隔で3回くらいやると、後は手でタイヤを外すことができます。
タイヤレバーを使う時は、タイヤの耳やチューブを傷つけないように気を付けましょう。
3.チューブを外す

タイヤからチューブを取り出し、最後にバルブを外します。
バルブを取り出す時は、外からバルブを押してあげると外しやすいです。
4.パンクの場所を調べます

バルブの芯を元にもどし、軽く空気を入れます。
バケツまたは洗面器などに水を張って空気の入ったチューブを浸ければブクブクとあぶくが出て来てパンク箇所がわかりますので、マーカーで印をしておきます。
5.紙やすりで擦ります

マーカーで印をした箇所を修理パッチよりやや大きめにサンドペーパーでこすり、下処理をします。
ペーパーは足付けなので、白くキズが付く程度で大丈夫です。
6.パッチをはります

チューブにゴムのりを塗り、しばらく放置し半乾きになったら修理パッチを貼りタイヤレバーなどを使い、圧着します。
ゴムのりはパッチより広い範囲を塗るのがポイントです。
また、パッチに付いている透明フィルムは圧着後、最後に剥がします。
7.空気漏れがないか確認する

修理した箇所からエアーが漏れていないか確認します。
8.タイヤに異物がないか確認する

タイヤにパンクの原因になった釘やガラスなどの異物がないか、タイヤの内側や外側から目視や指でさわり確認する。
根気よく確認してください、残っているとまたパンクしてしまいます。
バルブの位置からチューブの修理箇所で探すと見つけやすいです。
9.チューブを入れる

バルブの部分からチューブを寄れないようにタイヤの中に入れます。
10.タイヤを元に戻します

タイヤを回しながら少しづつ入れていきます。
最後は硬いのでタイヤレバーを使うと簡単に入れられます。
11.チューブがタイヤにしっかりと入っているか確認する。

タイヤの耳にチューブが噛んでいると、空気を入れた時にタイヤが変形して膨らみます。
しかっり入っているか一周確認してください。
12.エアーを入れる

タイヤの側面に記載されている規定量の空気を入れて終了です。
タイヤの空気圧については下記を参考にしてください。
参考記事

パンクした箇所が切れている場合や、穴が数か所ある場合はチューブの交換をおすすめします。
チューブ交換は、ホイールが簡単に脱着できる自転車であれば自分で交換出来ますが、簡単に脱着出来ないホイールであれば、自転車屋さんに修理してもらうことをおすすめします。
二つ目の注意点
二つ目の注意点は、パンク修理セットに付属しているゴムのり。
最初に使用する時はいいのですが、使用した後にしっかりと蓋をして保存しても揮発して1~2か月で空っぽになっていて、次に使う時にはゴムのりが無くなっています。
この手のチューブ接着剤にあるあるの現象で、時間の経過と共に固着したり蒸発してしまいます。
瞬間接着剤なんかは、対策で小分けになっているものもありますよね。
写真のようにラップを嚙ませると、4~6カ月ぐらい持ちます。
ゴムのりは代用の接着剤では不安ですしゴムのりだけは100均でも売ってなく、使いたい時に使えないということになります。
そこでおすすめしたいのが、ゴムのりを使用しないタイプ。
使い方はゴムのりを使わず圧着するだけ。
これだったら買い置きしておいても問題ありません。
最後に
自転車のパンク修理は意外に簡単でやり方さえ分かれば自分で修理することが出来ます。
また、道具については、すべて100円ショップで購入することが出来ます。
ただし、穴が複数開いていたり裂けている場合は自転車屋さんにお願いしましょう。
また、ゴムのりは揮発性が高く一度使用すると1~2か月後には使用できない場合があります。
ゴムのり不要タイプの使用をおすすめします。
出先での突然のパンク、どうしてもその場で治したい。
そんな時はスプレー式パンク修理剤を備えておくと助かる時もあります。

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