自転車のチェーンをつなぐ方法はいくつかありますが、主にミッシングリンクとコネクティングピンを使用した方法が多くの方が行っている方法です。
この2つの方法にはそれぞれ長所や短所があり、どちらの方法を選ぶか悩みどころでもあります。
そもそも、自転車のチェーンは定期的に交換が必要な消耗品パーツのうえ、ギア数の変更やディレイラーの交換などの作業をする時なども脱着する必要があり、何かと脱着をすることが以外に多いパーツでもあります。
また、丁寧なメンテナンスを行う人の中には、チェーンを外して洗浄やオイルアップをする人もいるでしょう。
そんな時にミッシングリングやコネクティングピンなどを使って繋げるのですが、どちらが最適な方法は悩みますよね。
僕もその1人です。
そこで今回はその悩みについてリサーチした結果と体験から解説していきたいと思います。
まずは、チェーンの脱着は必要?という部分
ここは興味にない人は飛ばしてください。
❓ チェーンは伸びる!
チェーンを長く使用していると「チェーン伸びる」と呼ばれる状態になります。
これはチェーンをつなぐピンがローラーリンクプレートと摩擦によって細くなり、プレートとピンに隙間ができることによってチェーン全体が長くなることを言っています。
このチェーンの伸びは使用環境によって異なり、一概に何キロとは言えませんが平均4000~5000kmで交換することが一般的です。
・チェーンの状態を確認することができるアイテム
チェーンの状態を簡単に確認するには「チェーンチェッカー」を使うと便利です。
チェーンは、長さが1%伸びるとチェーンのコマとギアのかみ合わせが悪くなり、そのまま乗り続けるとギアも減り交換しなければならないことになります。
チェーンはおよそ0.5~0.75%伸びた時が交換時期と言われていて、チェーンチェッカーはチェーンに差し込むだけで簡単にチェーンの伸びを図れるツールです。
まずは2つのチェーン接続アイテムについて
まずは、ミッシングリンクについて解説していきます
ミッシングリンク
そもそもミッシングリンクは「急なトラブルでチェーン切れしたときの応急処置」としてチェーンを工具なしで繋げるという目的で誕生したアイテムだそうです。
なのでサイクリング中のトラブル時にとりあえず帰ってこれるようにしているパーツがミッシングリンクということになります。
また、ミッシングリンクを危険だという自転車店舗もあり、一部の自転車店ではミッシングリンクを取り扱っていない場合もあります。
ミッシングリンクのメリット・デメリット
・工具を使わないで、チェーンを繋げる
再使用したミッシングリンクは比較的に脱着がしやすくなり道具を使わずに手でチェーンを切ったり、つないだりすることができます。ただ、新品は硬く専用工具がないと苦戦します。
ラクにチェーンを脱着することができるると、チェーンを外してがっつり洗浄したいときとか、トラブルがあったときにも比較的カンタンに修理ができるメリットがあります。
ただし、簡単に外れるということは走行中に外れる可能性もあるということを忘れないでほしい。
・ミッシングリンクを新たに購入する必要がある
チェーンを購入した際には付属してこないので、別で購入する必要があります。
・チェーンの長さ調整作業ができない
ミッシングリンクはチェーンの長さ調整が出来ないので、調整する時はコネクティングピンやコネクティングピン専用工具が必要になる
・できれば専用工具があると楽に脱着できる
簡単と言っても、やはり専用工具があると作業がスムーズに行える
・繰り返し使える
種類にもよりますが3~5回利用することが出来ます。
ただし、シマノクイックリンクの使用は一回限りです。
ミッシングリンクは走行距離が1000Km位で新品のリンクに交換することをおススメします。
これはギアチェンジなどで横向き方向に負荷がかかった時の耐久性の問題から推奨しているようです。
チェーン自体はメンテナンス次第ですが3000~4000Kmでの交換が一般的です。
コネクティングピン
コネクティングピンとは、チェーンのローラーリンクプレートを繋ぎ合わせるために打ち込むピンのこと。
コネクティングピンには長さや形状がリアスプロケットのギアの数によって異なり、それぞれ専用のピンを使う必要があります。
コネクティングピンのメリット・デメリット
・同じ個所への使用を避ける必要がある
コネクティングピンは圧入して入れているので、基本的に同じ個所での使用は抜ける可能性もあるので避けた方が良い
・新品チェーンに付属していることが多い
大半のチェーンが新品購入するとコネクティングピンが1~2個付いてくる
・チェーンを切る・繋ぐためには専用工具が必要
コネクティングピンを抜き差しするには、専用工具「チェーンカッター」が必要になる
・チェーンを足したり、短くしたりできる
ミッシングリンクと違い、コネクティングピンはチェーンの長さ調整ができることが大きなメリット。
チェーンを新品購入した時に、自分の好みに長さを調整するにはコネクトピンでないと出来ない。
・1度しか使用できない
圧入にて入れているので、再使用はトラブル防止からも避けた方がよい
また、チェーンカッターで押し出された時点でフランジ状の端部が折れるため、再利用することはできません
・外れる心配が少ない
ミッシングリンクと比べると横方向の力にも強く外れにくい
・チェーンを外す頻度が多い人には不向き
基本的にコネクティングピンは同じ箇所での再利用は穴が大きくなるので、避けるように注意書きがあります。
例えば、12回脱着すると12箇所コネクティングピンが刺さっていることになります。
こうなると耐久性に問題が出る可能性があるので脱着頻度が多い人には不向きとなります。
あると便利なアイテム
ここではチェーンの脱着作業時にあった方が作業がしやすいアイテムを2つ紹介します。
・チェーンフック
作業をしやすくするためのツールです。チェーンを引っ張った状態に保持してくれます
・ゴム手
最近、いろんな場面で見るようになった使い捨てゴム手袋。
自転車のメンテナンス時もオイルやグリスなどが付いている部品を扱う時に手が汚れずに重宝するアイテム。
自転車以外にも、いろんな場面で使用できますので1度使うと便利で手放せなくなります。
・ペーパーウエス
これもいろんな場面で使用できる便利アイテム、破れにくいので何度でも再利用できる部分もうれしい。
まとめ
今回の結果からまとめると
・チェーンの脱着頻度が多い人はミッシングリンクが向いている
・チェーン交換やギア交換以外にチェーンを外すことがない人にはコネクティングピンが向いている
と言えるのでは無いでしょうか?
個人的な使用感では、ミッシングリンクは確かに脱着が簡単ですが、自転車を漕いでいる時や変速時に、時よりミッシングリンクがひっかかる違和感を感じる時があります。
気のせいかもしれませんが、、、、、、
私個人は脱着する機会もあまりないので、アンプルピンの方が安心して使用できます。
もう一つの理由としてチェーンを新品交換した際にアンプルピンが付属で付いてくるのと、チェーンの長さを調整できる理由からもアンプルピンを使用しています。
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