変速機付きの自転車に乗っていて、突然チェーンが外れた!なんてこと誰もが1度は経験したことがあると思います。
そんな時どうしますか?
「どう対処すればいいか」と思いますよね。
チェーンの脱落は、その原因を知り気を付けることで防ぐことができるトラブルです。
万が一チェーンが外れてとも正しい対処方法が分かっていれば、あわてずに対処することができます。
また、日頃から定期的にメンテナンスを行いチェーンをチェックして調整しておけば、突然外れるといったことも予防できます。
今回は自転車のチェーンが外れたときの対処法と、その主な原因についてをご紹介します。
チェーンが外れて時は
チェーンが外れたときは、すぐにペダルを漕ぐことを止めることが最初の大切な対応です。
そもままペダルを漕ぐとチェーンが隙間に食い込み外れなくなったり、変型や切れてしまい走行不能になる場合もあるので注意が必要です。
チェーンが外れた時の対処法は、前後どちらが外れたのかによって対処法が異なります。
✔️前側のチェーンが外れる原因で多いのが、段差を乗り越えた時や転倒した時などの振動や衝撃によるものです。
また、チェーンを逆回転させた時などもチェーンがたるみ前側のチェーンが外れます。
✔️一方、後側のチェーンが外れるケースはあまり無く、ディレイラーのセッティングがずれていることが原因に考えられます。
チェーンが外れた時にチェーンを直接触ると手に油汚れ付き対処に困ります。
普段から手袋やドライバーなどを装備していると、手が汚れずにすみます。
また、少しやりずらいですがティッシュや木の棒使うなどの方法もあります。
突然のトラブルに対応する為にも、必要な工具や部品を普段から装備することをおすすめします。
基本的な工具セットも販売されていますので、とりあえず購入して装備しておくと安心です。
チェーンの直し方
変速機付きの自転車でチェーンが外れる場面ではフロントギアが外れるケースが多く、フロントギアがシングルであれば脱落防止ガイドを付けることでリスクを軽減できます。
また、フロントディレイラーを正しくセッティングすることもチェーンの脱落防止になります。
フロントギアからチェーンが外れた場合
まずは、比較的頻度が高いフロントギアのチェーン外れについて説明します。写真のように、チェーンはフロントギアの外側か内側に外れます。
1.まずシフターを操作してフロントディレーラー(前変速機)を動かす。チェーンが内側に落ちている場合は一番小さなギア、チェーンが外側に落ちている場合は一番大きなギアにチェンジします。
2.次にチェーンの張を緩め作業をしやすくします。
リアディレーラーのテンショナー機構がチェーンを引っ張ることでギアの駆動力を伝達する仕組みになっているので、外れたチェーンを戻す際にはテンショナープーリーを押して緩めながら作業する。
3.内側に落ちたチェーンは内側の小さいギアに、外側に落ちたチェーンは外側の大きなギアにかける。ギアの下側からかけるのがポイント。
ここでドライバーや木の棒、手袋などを使用すると油で手が汚れないで済みますよ。
4.クランクをゆっくり逆回転させてチェーンをすべてギアに乗せれば完了。
リアのギアからチェーンが外れた場合
フロントとは違い、走行条件だけでリアのギアからチェーンが外れてしまうのは珍しいケースです。
多くは、変速機のセッティングが合っていないことから、写真のように内側にチェーンが外れてしまいます。
1まずは3番~4番のギアに入るようにシフターを操作します。
この時、ディレイラーがチェーンを無理にチェーンを引っ張ている状態なので、無理なギアチェンジをしないように気を付けましょう。
2クランクを正方向に回転させる
ペダルをゆっくり回転させるとチェーンは指定したギアに戻ってきます。
この時もしチェーンが隙間に噛みこんで戻らないようなら、クランクを強引に回さず、手でギアに乗せるようにしましょう。
チェーンが外れる原因
チェーンが外れる原因には、主に4つの原因が考えられます
ここではその4つの原因について解説します。
汚れやサビ
チェーンがサビていたり汚れている場合、チェーンが外れてしまうことがあります。
チェーンがサビや汚れでギアとチェーンがくっつくような現象が起きたり、チェーンの動きが悪くたるみができ外れてしまう場合があります。
この場合の解決策としては、サビを落し注油をすると改善されます。
こんな時メンテナス用品が無い人はクレ556を使うことをおすすめ!
クレ556はサビや汚れを落とす洗浄効果と動きを良くする油成分があります。
使い方は簡単、556を吹きかけてワイヤーブラシなどでサビや汚れを落としウエスで拭きとるだけ!
ただし、注意点があります。
クレ556は揮発性が早く、また雨などで簡単に油分が落ちてしまいます。
油分をキープしたい自転車のチェーンに向いておらず応急的なものです。
クレ556洗浄した後は自転車チェーン専用のオイルを使用することをおすすめします。
チェーンはタイヤ同様に可動部で定期的なメンテが必要です、専用オイルは購入しておくことをおすすめします。
あまりサビがひどい場合はチェーンを交換したも検討しましょう。
参考記事
チェーン劣化
「チェーンが伸びる」って聞いたことありますか?
チェーンは使用しているとローラーリンクプレートとピンが摩耗することで隙間が生じ、チェーン全体が長くなります。この状態を一般的に「チェーンが伸びる」と言っています。
チェーンが伸びるとギアとの嚙み合わせが悪くなり、結果的にチェーンがギアから外れてしまうことがあります。
チェーン交換の目安は使用環境によっても異なりますが4000~5000kmと言われています。
また、チェーンの伸びは「チェーンチェッカー」によっても確認することができるので、定期的なメンテナンスをして必要に応じて交換しましょう。
ディレイラー(変速機)のセッティング
前後のディレイラーの調整がずれや劣化による不調などでもチェーンが外れてる原因になります。
たとえば、転倒した時や無理なギアチェンジをして調整がずれてしまっている場合や経年劣化によりディレイラーが上手く作動していない場合などでもチェーンが外れてしまいます。
まずは、ディレイラーの調整を確認してみましょう。
転倒などによる変形やキズが見られる場合は交換も検討しましょう。
参考記事
段差や衝撃
段差を乗り越えたり、何らかの衝撃があるとチェーンが大きく揺れて前側のギアからチェーンが外れることがあります。
段差を乗り越える時など大きな振動が予想される場合はペダルを漕がず乗り越えると、チェーンが外れにくいです。
急激な変速
急な変速はチェーンやギアにダメージをあたえると共にチェーンが外れる原因にもなります。
ギアの変速は、複数段の急な変速はせず、1段づつ変速していきましょう。
また、ペダルを強く漕いでいる時の変速もチェーンが外れる原因です。
漕ぐ足の力を抜いたタイミングで変速するようにしましょう。
最後に
チェーンの脱落は、脱落する原因とメンテナンスをすることで未然に防ぐことができるトラブルです。
まずは定期的なメンテナンスを心掛けましょう。
また、自転車に乗っているとチェーンの脱落以外にも予期せぬトラブルになることがあります。
突然のトラブルに対応できるように携帯工具を用意しておくことをおすすめします
サイクリングなどで遠方に出かけた時に予期せぬトラブルになり走行不能になるケースもあるかもしれません。
そんな時にはロードサービスが便利。
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