ディレイラーの調整ってネットで調べると何となくやることは分かったけど、いまいち理解できない。
Bテンションボルトやインデックス調整って、どうゆうこと?
「本当にできるかな?」
僕もその一人でした。
そこで今回は初心者の私が実際にシマノや専門誌に書かれている手順にしたがって作業を行い、後で分かった事や注意しなければならない事を付け加えながらディレイラーの調節手順について解説していきます。
まずは自己紹介からします。
僕はこのサイトを管理する「はんぞろ」と申します。
クロスバイク歴12年、E-Bickと2台持ちのサイクリングと普段使いにクロスバイクを楽しむアラフィフのおやじです。
自転車はまだまだ初心者の自分が、初心者だからこそ分かる目線から解説していくブログです。「初心者、大丈夫?」と思うかもしれませんが安心してください。
自動車は板金から修理、塗装まで車検以外はすべて自分でやる腕を持っています。
自動車と自転車、似てますよね。
冗談はともかく、正しい情報と初心者ならではのことを解説していきますのでよろしくお願いします。
こんな人向けの記事
・新しくディレイラーを購入した。
・自転車を転倒させてディレイラーが壊れ交換する。
・最近、ディレイラーの辺りから異音がする
・リアの変速がスムーズにいかない
ディレイラーの調整は難しそうですが4つの箇所を調整するだけです。
正しい手順に沿って作業すれば、そんなに難しいことではありまん。
自転車のメンテナンスって1度やって理解すると、割と簡単な作業が多いと思います。
写真や図を入れて解説していきますので、参考にしてみてください。
それでは早速はじめます。
ディレイラーを調節する前に確認したいこと
「ディレイラーの動きが悪い」「異音」がする人は、ディレイラーの調整に入る前に2つのことを確認してみてください。
☑️ワイヤーの動作
ワイヤーは定期的な注油をしなかったり、使用時期を超えて使っているとワイヤーの動きがわるくなったり、切れかけてアウターワイヤーに引っ掛かり上手く動作しなくなる場合があります。
まずはディレイラーにシフトワイヤーを固定しているネジを緩め、ワイヤーに不具合が無いか確認しましょう。
問題なければ、後作業の都合があるので元に戻しておいてください。
・ワイヤーの交換方法はこちらを参考にしてください
参考記事
https://piecebridge.com/shift-wire-replacement/
☑️ハンガーの曲がり
ディレイラーをフレームに付けている部品をハンガーと言い、このハンガーが転倒などにより曲がっていると上手くギアが変わらないので確認してみましょう。
確認方法は後方からディレイラーを見て曲がっていないか確認します。
必要な工具
+ドライバー
アーレンキー
ペンチやプライヤー今回使用した工具は以上のものですが、ディレイラーによって使用する工具が違うので注意してください。
また、あればメンテナンススタンドやゴム手袋などもあると便利ですよ。
メンテナンススタンドは、これからメンテナンスやカスタムをする人は必需品です。
ディレイラーの調節手順
タイトルにもあるように調節する箇所は4つです。
作業後に思いましたが、「なぜ、その調整が必要か」が理解できると頭の中が整理できて簡単です。
まずは、やってみてください。
最初にディレイラーの調整箇所について
ディレイラーには4つの調整ネジがありますので説明しておきます。
・ロー側調整ボルト
(ロー側にチェーンが脱落しないようにする調節ネジ)
・トップ側調整ボルト
(トップ側にチェーンが脱落しないようにする調節ネジ)
・Bテンション調整ボルト
(変速レスポンスをよくする調節ネジ)
・インデックス調整ボルト
(適切な場所にディレイラーを移動させるためのワイヤーテンション調節ネジ)
この各調節ネジの役割が理解できると、トラブルが起こったに治しやすいです。
こんな感じにトラブルが起きた時も、各調整ネジの役割が分かっていれば対応できます。
理解したところで作業に入ります。
1、トップ側調整
まずはチェーンの位置をトップ(小さいギア)に移動する
シフトワイヤーを固定しているボルトを緩める
ドライバーを使ってトップ側の調整ボルト(H)でガイドプーリーを動かす
トップギアの外側とガイドプーリーの中心が一直線になるように調整する
トップギア中心とガイドプーリー中心を一直線上にしない理由は、中心に合わせるとチェーンをギアの上まで引っ張りきれない状態になるので、チェーンが脱落しない程度オーバームーブさせるということだと思います。
2、ロー側の調整
次にロー側を調整しますが、先ほど緩めたワイヤーを元どうりに戻します。
ワイヤーを張る時にペンチなどを使うと楽にワイヤーを引っ張ることが出来ます。
ワイヤーは出来るだけ「たるみ」が無いように張ってください。
たるみがあまりあると後で調整が効かなくなる可能性があります。
チェーンの位置をフロントはインナー側、リアはロー側に移動させてください
トップ側とは少し違い、写真の説明が分かりにくいですがロー側のギアとガイドプーリーが一直線上になるように調整します。
ロー側の調整ボルト(L)を回してガイドプーリーの位置を調整します
3、シフトワイヤーの張りの調整
各ギアに適切にチェンジできるように、ワイヤーの張りを調整します。
チェーンをトップから一段落とした2段目のギアに移動します。
この時にトップギアから2段目のギアに上がらなかったり、「カリカリ」音が出ていても問題ありません。
その部分を今から調整するからです。
2段目のギアに上手く入らないのは、ワイヤーの張りが足りていないということです。
クランクを回しながらインデックス調整ボルトでチェーンが2段目のギアに上がるところまでインデックス調整ボルトを左に回していきます
「カリカリ」音が消えたり、2段目のギアに上がったところで一旦止めましょう。
インデックス調整ボルトには調整できる範囲があります。
インデックス調整ボルトを限界まで回しても2段目のギアに上がらない場合はワイヤーの張りが足りていません。
もう一度、インデックス調整ボルトを元の位置に戻してワイヤーを張りなおしましょう。
ここまでシフトワイヤー調整のおさらい
1、ワイヤーを張り直す
2,チェーンをトップから2番目のギアに入れる
3,インデックス調整ボルトで2段目のギアに入るようにする
ここまではいいでしょうか
ここまできたら次は微調整に入ります
次にワイヤーの張りの微調整をしていきます。
チェーンが2段目の位置に入っている状態でシフトレバーを半押ししてチェーンが3段目のギアに当たり「カチャカチャ」と音がなる位置にインデックス調整ボルトで微調整します。
ここが結構大切です。
この微調整をすることで、シフトチェンジが上手くいきます。
微調整が終わったら、順番にローギアからシフトチェンジしてみてください。
問題なければOKです。
あとで、走行しながらシフトレバー手元でも微調整できるのですが、ここでしっかりと微調整しておいた方が楽です。
もし、どこかのギアで上手くギアチェンジが出来ない時は、インデックス調整ボルトを少し回して調整してください。
ロー側に入りずらい → ワイヤーを張る
トップ側に入りずらい → ワイヤーを緩める
4、Bテンションボルトの調整
スプロケットとディレイラーのガイドプーリーが触れない程度に、出来る限り近い位置になるように調整します。
調整はBテンションボルトで調整します。
調整することで、変速レスポンスが向上します。
チェーンをフロントはインナー側、リアはロー側に移動させます。
クランクを逆回転させながら、チェーンづまりしない位置までガイドプーリーがギアに近づくようにBテンションボルトで調整します。
インデックス調整のコツ
インデックス調整ボルトは変速をスムーズにするための調整です。
ギアを変速させて、タイミングが遅いようなら左、早いようなら右に回転させましょう。
最後に
今回使用したディレイラーはシマノの8速用アルタスシリーズです。
アルタスシリーズはサイクリングや街乗りに適したクロスバイクでは定番のシリーズで、個人的には使いやすくコスパも良く気に入っています。
今から購入を検討されている方は使ってみてください。
リアディレイラーの調整でやることは4つ
・ローガイドの調整
・トップガイドの調整
・ワイヤーの張り
・インデックス調整
ディレイラーの調整は「各調整が何故必要で、どんな役割をしているのか」が理解できれば、調整後の不具合にも対応できます。
実際に僕自身もディレイラー調整後、微調整を何回かしました。
たとえば、
☑️トップギアに入らない時がある→トップガイド調整
☑️ギアが変わらない時がある→ワイヤーの張り調整
☑️シフトチェンジしてから数秒遅れてギアが変わる→インデックス調整
最初は分からなくても、調整していると段々理解できるようになります。
私は普段自転車で走りながら変速に違和感を感じた時はシフトレバーのワイヤーテンション調整ボルトを回して調整しています。
この調整ボルト、フロントシフトレバーやブレーキレバーにも付いていますので、走りながら違和感を感じたら調整するのに便利です。
ディレイラーの調整は仕組みさえ理解できれば、そんなに難しくないと思います。
是非、チャレンジしてみてください。
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