町でよく見かける電動アシスト自転車、その販売台数は年々増え続けています。
電動アシスト自転車の販売台数が増えるにつれ、盗難件数も増加傾向にあります。
警視庁の調べによると平成29年の盗難件数は約20万件あり、その内の検挙できた件数はおよそ1.3万件約15%の検挙率でした。
この結果から盗難にあった場合は、ほぼあきらめた方がいいと言える状況ではないでしょうか。
また、電動アシスト自転車場合、転売目的のバッテリーの盗難被害も多く、平成28年から令和3年12月末までに、都内において警視庁が認知したバッテリー盗難事案だけでも958件でした。
このことから電動アシスト自転車を持っているなら、盗難保険は必ず加入しておいた方がいいと言える保険ではないでしょうか。
じゃあ、加入したいけど、、
・盗難保険どんな種類があって、どう選べばいいの?
・保険料はいくらぐらい?
・どんな電動アシスト自転車でも加入できるの?
この記事では、電動アシスト自転車の盗難保険について解説して行きます。
この記事を読むと、盗難保険の種類や各保険内容が分かり、迷う事無く盗難保険を選ぶことが出来ます。
ちなみに本誌おすすめは、保険会社で扱うZuttoRideのずっと自転車盗難車両保険です。
理由は、1万円以上の自転車ならどんな自転車でも加入でき、盗難はもちろんのこと、盗難による損害やパーツ・アクセサリーなども補償し、保険料もリーズナブルな点です。
ちなみに、バッテリーの盗難対策は下記の記事を参考にしてみてください。
それでは解説していきます。
と言う前に!
まずは、防犯対策はしっかり行っていますか?
盗難被害にあった約50%がカギを掛けていなかった状態で盗まれたというデーターが出ています。
どんな場合もカギをかけるクセを身につけましょう。
また、盗難保険によってはカギのかけていない状態で盗難された場合、補償を受けられない保険もありますので注意しましょう。
電動アシスト自転車の盗難保険とは
盗難保険とは、自転車が盗まれてしまった場合に、購入金額の全額または一部が補償されて保険金が支払われる保険です。
保険会社によって内容は異なりますが、自転車に取り付けられていたパーツの補償や衝突事故や転覆で自転車が全損・半損になった場合も補償してくれる場合もあります。
基本的には自転車が盗難にあった時に保険金が降りる保険で、走行中の事故やケガなどでは、保険が適用されません。
走行中の事故やケガなどは、自転車保険が適応されますのでこちらを参考にしてください。
また、盗まれた自転車が見つかった時に自転車が破損してる場合も、基本的には保険は適用されませんが、保険会社によっては適用される保険もあります。
盗難保険の種類
まず、電動アシスト自転車の盗難保険は、大きく分けて3つに分類されます。
「自転車メーカーの盗難保険」:自転車を製造する会社が提供
「自転車ショップの盗難保険」:自転車を販売する会社が提供
「保険会社の盗難保険」:保険が専門の会社が提供
このように、メーカー・ショップ・保険会社と大きく3つに分類されますが「保険会社の盗難保険」が補償内容も良くオススメです。
それぞれについて解説していきます。
メーカーの盗難保険
自転車メーカーで加入できる自転車盗難保険は、購入したメーカーの自転車のみ加入出来る保険です。
基本的に無料で補償を受けることができますが、各メーカーとも「中古車は加入出来ない点」と「加入出来るのは購入時のみという点」が注意点になります。
・ブリジストン
・ヤマハ
・パナソニック
それでは解説していきます
ブリジストン
ブリジストンの自転車を新車で購入後20日以内に手続きをして加入できる保険で、一般的な自転車は全車補償期間1年間ですが、電動アシスト自転車は3年間補償が受けられます。
万が一盗難にあった場合、同一車種(生産中止又は価格変動等が発生した場合は最近似の自転車・盗難補償は1回のみ有効)をメーカー希望小売価格(充電器、オプションパーツを除く) の70%に消費税を加えた価格で同型車を購入できます。
補償期間 | 保険料 | 保険適用 | 免責 |
3年 | 無料 | 自転車本体の盗難のみ | 30% |
また、車種(bikkeシリーズ、ハイディツー、アシスタC STD)は限定されますが「あんしん障害保険」という保険に同時に加入できて、自転車搭乗中に、万が一事故に遭われケガをされた場合にも補償される保険です。
ブリジストン公式サイト
ヤマハ
ヤマハは新車で購入時点から7日以内の手続きが必要で、電動アシスト自転車「PAS」やe-Bike「YPJ」の全車種が加入することが出来ます。
補償期間は3年間で盗難にあった場合、メーカー希望小売価格(充電器、オプションパーツを除く)にそれぞれ1,2年目は70%、3年目は50%をかけた金額に消費税を加えた価格で同型車を購入出来ます。
補償期間 | 保険料 | 保険適用 | 免責 |
3年 | 無料 | 盗難のみ | 1,2年目30% 3年目 50% |
ヤマハ公式サイト
パナソニック
パナソニックは新車購入時に愛用者登録(商品登録)をすると盗難補償を受けられるようになっています。
補償期間は3年間で盗難にあった場合、メーカー希望小売価格(充電器、オプションパーツを除く)の70%に消費税を加えた価格で同型車を購入出来ます。
補償期間 | 保険料 | 保険適用 | 免責 |
3年 | 無料 | 盗難のみ | 30% |
パナソニック公式サイト
3社とも、ほぼ同じ条件で免責30~50%で同型車を購入することが条件、3年経過後に契約を継続することは出来ません。
また、盗難後に発見され時に破損して乗れない場合の修理代は補償対象外なので注意したい点です。
ショップの盗難保険
大手自転車ショップの場合は盗難保険だけの加入ではなく、ロードサービスや点検サービスなどとセットで加入出来るサービスになっており、各販売店で購入した自転車のみ加入することが出来ます。また、付帯で補償してもらえる損害賠償補償の対象者は契約者本人のみになります。
・サイマ
・サイクルベースあさひ
・イオンバイク
サイマ
サイマの盗難補償は「サイマスタンダード安心パック」というサービスに加入することで受けられる補償です。
セット内容
・自転車ロードサービス
・お店でパンクケア
・パーツ購入10%OFF
・盗難補償サービス
・賠償責任保険(1億円まで)
サイマで購入した自転車が対象で、賠償責任保険の対象者も契約者本人のみになる点と盗難補償が自転車本体のみ、例えばバッテリーだけが盗まれた場合は対象外になる点が注意点です。
補償期間 | 加入料金 | 保険適用 | 免責 |
月単位/10年まで | 550円/月 | 自転車本体が盗難にあった場合のみ | 50% |
月単位で加入できる点は良いですが、免責率50%は大きな負担です。
10万円の電動アシスト自転車なら5万円の負担、大きいですよね。
サイマ公式サイト
サイクルベースあさひ
サイクルベースあさひの盗難補償は「サイクルメイト」というサービスの中に含まれており、加入料金が自転車の購入金額によって違うことが特徴です。
セット内容
・盗難補償
・購入時の防犯登録料
・点検サービス
・修理工賃10%OFF
・出張修理引き取り無料サービス
盗難補償の対象が自転車本体のみでパーツは対象外な点と、盗難補償を受ける前に自転車が見つかったが自転車が破損している場合、免責金額を超える部分のみ補償を受けることが出来る点が注意点です。
保証期間 | 加入料金(3年間) | 保険適用 | 免責 |
3年 | 自転車本体価格に応じて 3000~10000円 | 本体の盗難のみ パーツの盗難は対象外 | 自転車本体価格 30万円以下は20% 30万円以上は50% |
アプリDLで半年間の自転車保険が付いてくる(購入から10日以内)得点があるので、利用するとお得です。
また、加入は3年間で延長が出来ない点は注意点です。
サイクルベースあさひ公式サイト
イオンバイク
イオンバイクの盗難保険は「自転車あんしんパック」というサービスに含まれています。
このサービスは自転車の購入金額が3万円以上でないと加入することが出来ません。
セット内容
・修理工賃50%OFF
・パーツ購入10%OFF
・点検、調整無料
・賠償責任保険(1億円)
・盗難保険
・虫ゴム交換無料(プレミアム型のみ)
「自転車あんしんパック」は保険料が登録する地域によって異なる点と3つのコースから選ぶことが出来る点が特徴です。
また、加入できるのは自転車購入時だけなので注意しましょう。
補償期間 | 保険料 | 保険適用 | 免責(プレミアム型) | 免責(3年型) | 免責(1年型) |
3年 | 地域別 2800~6220円 | 本体の盗難のみ パーツの盗難は対象外 | 1年目90% 2年目70% 3年目60% | 1年目80% 2年目60% 3年目40% | 1年目80% 2年目60% |
経過年数に応じて免責金額が増えていくのは、考えてしまいますよね。
イオンバイク公式サイト
各ショップで購入した自転車のみ加入出来るという点と、免責金額が多い点が気になりますよね。
保険会社の盗難保険
電動アシスト自転車の盗難保険は、取り扱う保険会社が意外に少なく、今回紹介する盗難保険は代表的な3社を紹介します。
・ちゃりぽ
・Zutto Ride
・すぽくる
各保険会社とも、自転車の購入金額によって保険料が変わります。
表は、3つの金額を例にしてみました。
比較表
Zutto Ride | すぽるく | ちゃりぽ | |
年間保険料 (保険価格10万円) | 2,900〜5,067円 (プランによる) | 3300円 | 7,000円 |
年間保険料 (保険価格15万円) | 4,295〜7,531円 (プランによる) | 4950円 | 10,500円 |
年間保険料 (保険価格20万円) | 5,745〜10,065円 (プランによる) | 6600円 | 14,000円 |
加入できる自転車の価格 | 1万円以上 | 10万円以上 | 5千円~50万円 |
盗難時の免責 | 0% | 0% | 30% |
加入できる時期 | 購入から90日以内 | 無し | 購入後1ヶ月以内 |
支払い方法 | クレジット、銀行、 コンビニ | クレジットのみ | クレジット、銀行、 コンビニ |
3社とも免責金額が0%もしくは30%の点がうれしいですよね。
ちゃりぽ
ちゃりぽ盗難保険は盗難にたいする心配度や予算に応じて、自転車購入金額以下であれば5000円から50万円まで設定が可能な点が特徴です。
どこで買った自転車も5,000円から加入できることは、いいですよね!
ただ注意点は、加入できるのは自転車購入から一か月以内なので気を付けましょう。
2年後、契約延長ができない点と免責が30%ある点は、ネックですね。
ちゃりぽ公式サイト
すぽるく
「すぽくる」は自転車購入金額が10万円以上でないと加入することが出来ませんが、破損・盗難も補償してくれる保険です。
購入日に関係なく、加入できる点は良いですよね。
購入金額が10万円以上でないと加入出来ない点は、保険料の支払いがクレジットのみの点はネックになります
すぽるく公式サイト
Zutto Ride少額短期保険
盗難被害や事故による車両の損傷も補償する保険で、5つのプランの組み合わせて自分にあった最適な補償内容の保険にすることが出来ます。
購入金額1万円から加入でき、パーツやアクセサリーも補償対象になる点は魅力です。
協定保険価格とは
加入した自転車の価値が1年に10%づつ下がっていく制度。
例えば、10万円で加入すると1年後には9万円に下がる、年々自転車の価値が下がっていく。
その分保険料も安くなって行きます。
最終的に評価額が1万円を切ると更新できなくなるという制度です。
ZuttoRide公式サイト
まとめ
以上のように自転車盗難保険について解説させていただきました。
保険会社の補償内容に比べメーカーやショップの補償は、しっかりとした補償とは言えない部分がありますよね。
そして保険会社の中でも本誌オススメはZuttoRideの
おすすめ理由は、
1万円以上の自転車ならどんな自転車でも加入でき、盗難はもちろんのこと、盗難による損害やパーツ・アクセサリーなども補償し、保険料もリーズナブル。
この機会に検討してみてください。
保険は万が一に備え加入するもの、後で「入っとけば良かった」と後悔する前に加入しておきましょう。
また、保険は使わで済むことが一番ですよね!
その為には防犯対策も大切です。
防犯対策は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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