子供から大人まで手軽に乗れる乗り物で、通勤や通学から普段の移動手段として便利で、その人気は下がることがない自転車。
特に電動自転車の需要は、近年右肩上がりに売り上げを伸ばしているそうです。
その電動自転車の中に「e-bike」と言われる車種があります。
E-BIKEとは、モーターユニットを搭載したスポーツ自転車。
電動クロスバイクも、この「e-bike」に分類されます。
でも、クロスバイクを電動にするとどうなるの?
・クロスバイクがモーターユニットを搭載するメリットは?
・電動化することで、最高速度は上がるの?
・平均車速は普通のクロスバイクより速いの?
こんなふうに、思った人いませんか?
実は日本では電動自転車の性能は法律により規制されていて、搭載されるモーターによるサポートはスピードが上がるほど低下して時速24km/hに達するとサポートは0になります。
つまり、時速24km/h以上になると普通のクロスバイクになる。
逆にモーターユニットなどで車体が重くなった分、遅くなると言えるでしょう。
では、電動クロスバイクって、どんなメリットがあるの?
今回は電動クロスバイクのメリットや速度について解説したいと思います。
この記事を読むことで、電動クロスバイクの性能を知りたい、電動クロスバイクの購入を検討している人の参考になれば幸いです。
はじめに自己紹介をします。
はんぞろと申します、クロスバイク歴10以上です。
通勤に毎日クロスバイクに乗り、週末はたまにクロスバイクでツーリングにも出かける自転車好きです。
モビリティな乗り物好きで、自転車や電動キックボードなどを中心に皆さんのお役にたちそうな情報を発信するモビリティブログを開設しています。
良かったらご覧になって見てください。
記事後半で、おすすめの電動クロスバイクやクロスバイクも紹介しますので参考にしてみてください。
電動クロスバイクとは?
まず、E-BIKEについて解説していきます。
E-BIKEとは、スポーツ自転車などにモーターユニットを搭載した自転車のこと。
ロードバイクや、MTB、クロスバイク、シティバイクなどにモーターユニットを搭載した自転車がE-BIKEになります。
その中の電動クロスバイクは、ロードバイクとマウンテンバイクを掛け合わせ電動化した自転車になります。
なので、マウンテンバイクの操作性の良いハンドルとクッション性が良い太いタイヤをロードバイクに装着することで、街中の道路の段差や凸凹の乗り心地と、路地裏などの入り組んだ道路のハンドル操作性を良くした自転車になります。
また、モーターユニットを搭載することで、信号で停車した時などのSTOP&GOや坂道などを走行する時など、低速で脚力が必要な時にモーターのサポートによって楽に漕ぐことが出来る自転車で、最高速度を上げる目的でモーターユニットが付いている訳ではないということです。
電動クロスバイクは街乗りに適した自転車、普段の通勤や通学、ちょっとした買い物向き。
もちろん、休日に遠方までサイクリングなどにも向いていない訳ではなく、快適な走行が楽しめます。
電動アシストの性能と国内の法令
ではここで、電動アシスト自転車の性能について詳しく解説していきます。
日本では公道走行する電動アシスト自転車はアシストする力が道路交通法で制限されています。
これは自転車のスピードが出過ぎないように安全面に配慮された法令と言えます。
道路交通法施行規則(昭和35年総理府令第60号)
人の力を補うため原動機を用いる自転車の基準
第一条の三 法第二条第一項第十一号の二の内閣府令で定める基準は、次に掲げるとお
りとする。
一 人の力を補うために用いる原動機が次のいずれにも該当するものであること。
イ 電動機であること。
ロ 二十四キロメートル毎時未満の速度で自転車を走行させることとなる場合にお
いて、人の力に対する原動機を用いて人の力を補う力の比率が、(1)又は(2)に掲
げる速度の区分に応じそれぞれ(1)又は(2)に定める数値以下であること。
(1) 十キロメートル毎時未満の速度 二
(2) 十キロメートル毎時以上二十四キロメートル毎時未満の速度 走行速度をキ
ロメートル毎時で表した数値から十を減じて得た数値を七で除したものを二か
ら減じた数値
ハ 二十四キロメートル毎時以上の速度で自転車を走行させることとなる場合にお
いて、原動機を用いて人の力を補う力が加わらないこと。
ニ イからハまでのいずれにも該当する原動機についてイからハまでのいずれかに
該当しないものに改造することが容易でない構造であること。
二 原動機を用いて人の力を補う機能が円滑に働き、かつ、当該機能が働くことによ
り安全な運転の確保に支障が生じるおそれがないこと。
上記の法令を簡単に解説すると、、、、、、
・スピードが時速10Km/hまでは1:2の比率でアシストしてもよい。
・時速10Km/hから時速24Km/hまではスピードが上がるに連れてアシスト比が小さくなり時速24Km/hを過ぎるとアシストは0になるようにする。
・ 時速24Km/h 以上で走行する場合は、アシストしてはならない。
図で解説すると、、、、、
0~10km/hの低速走行時に、最もアシストしてくれることが分かります。
これを見ても最高速度を上げる目的ではないことが分かります。
ただし、坂道の多い場所や街中のSTOP&GOが多い場所などを走行する場合は平均車速を上げることができます。
これは、モーターアシストによってのスムーズな出だしや坂道での減速を抑えることによって平均速度を低下させずに済むからです。
また、一般的な自転車の平均時速は
クロスバイク | 18~25km/h |
ロードバイク | 20~30km/h |
シティバイク | 12~18km/h |
電動クロスバイク場合は、ほぼアシスト範囲の走行なので快適に走行することが出来ます。
また、変速ギアやアシストモードの切り替えを使って走行するとバッテリーの消費を減らし長い距離の走行も可能です。
以上の結果から、電動クロスバイクは普段乗りでスイスイ楽に乗りたい人向け、比較的スピードを出して走行したい、瞬間的でも最高速度を出したい人は普通のクロスバイクが向いていると言えるのではないでしょうか。
電動クロスバイクの値段やポイント、メリットやデメリット
では、電動クロスバイクを購入する時に、どんなところに注目したら良いか解説していきます。
値段?
2024年現在、電動クロスバイクは10万円~30万円くらいするものが多く販売されています。
ちょっと高い気がしますよね!
値段ですが、一般的な電動無しのクロスバイクは平均5万円くらいで販売されています。
これにモーターユニットとバッテリーを搭載したとすると、最低でも10万円は仕方がないと思いませんか?
逆に、7万円くらいだと5万円のクロスバイクにモーターユニットとバッテリー2万円?
ちょっと不安になりますよね。
クロスバイク自体が元々しっかりとしたボディ構成で出来た自転車ですが、モーターユニットのパワーとバッテリーの重さなどに耐えるボディ構成を考えると10万円はしょうがないかなあ~。
電動クロスバイクは、坂道やむかい風でもムチャクチャ楽に走ることが出来ますし、スピードも平均18~24km/hで走行する性能があります。
乗り物の基本は「走る・曲がる・止まる」です。
それに耐えるブレーキ・足回り・ボディとなると、それなりの性能やボディ構成がすぐれている自転車でないと安心して乗れませんよね。
おおげさかもしれませんが、大事故になり命の危険にもつながるかもしれません。
自分にあった電動クロスバイクを安全に長く乗ることを考えると決して高い値段ではないと思います。
僕もクロスバイクを買って10年経ちますが、「手放したり」「買い替える」とは思いません。
それは自分にあった自転車を選び大切に乗っているからだと思います。
選ぶ時のポイント
安心の有名メーカーを選ぶ!
現在、国内のブランドメーカーではブリジストン・パナソニック・ヤマハが代表的なメーカーです。他にも国外のブランドメーカーが多数あります。
それぞれメーカーの特徴もあり、選ぶ時のポイントにもなります。
たとえば、ブリジストンの電動自転車は自動充電を可能にする両輪駆動(デュアルドライブ)搭載、パナソニックは幅広い価格帯と豊富な種類、ヤマハは電動アシストのパワーモードを自動で調整するスマートパワーアシスト搭載しているなどです。
もう一つのポイントは、長く乗っているとバッテリーの劣化や部品交換は避けられませんので、それらの交換パーツがいつでも購入できること。
安いからといってよく知らないメーカのものを使うのは危険です。
交換パーツがないと、故障した時に修理不能になり乗り続けることが出来ませんよね!
一般車に廃車になる理由は、「バッテリが手に入らない」というもの。
バッテリーや充電器が壊れたので買い換えようとしても、交換用のパーツがなければ廃車か、重いのを承知で電動無しのクロスバイクで乗る選択しかありませんよね。
出来るだけその可能性を減らすために、しっかりしたメーカーを選んでください。
メリットとデメリット
<メリット>
- 坂道やむかい風が気にならない
自転車にとって坂道やむかい風は、避けたいことですよね。
目的地のルート上に坂道があると、どうしても遠回りして避けたいので時間の無駄にもなります。
電動アシストが付いていれば、そんなことも無くなります。
ムチャクチャ楽で、病みつきになりますよ!
- 行動範囲が広がる
体力の消費が少なく、自動車やバイクと違い燃料の消費や駐車する場所なども考えなくていいので、どこでも気軽に行くことが出来ます。
また、自分のペースで景色を楽しみながら走るのもいいですよね。
- 走る楽しさ
電動アシストは「とにかくラク」ということ。
何のためらいも無く、どこでも気軽に行くことが出来ます。
また、普通の自転車より坂道や信号が多い場所であれば、平均速度もアップしますので時間短縮にもなりますし、変速ギアやアシストモードの切り替えで走行を楽しむことも出来ます。
- 便利アイテム
普通のクロスバイクにも言えますが、カゴやドリンクホルダーなどアイテムが豊富なので自分好みのカスタマイズを楽しめます。
<デメリット>
・バッテリーやユニットが付いているので重い
何かの理由で自転車を持つ場合、「たとえば部屋に持ち込む」「車に積み込む」「公共機関に積み込む」などの時に重い分大変。
・バッテリーが切れると意味が無い
走行中バッテリーが切れてしまうと、ただの思い自転車。最も注意したい点です。
・値段が高い
上記で解説したとうり、最低でも10万円以上は出したいところ。
普通のクロスバイクで10万円出せば、かなりハイスペックなクロスバイクが買える。
・最高速度は期待できない
ハイスピード走行、瞬間的な最高速度を楽しみたいのであれば不向き。
自分の使用目的や使用範囲にあった自転車を選び長く乗るには、以上のことを参考に選ぶと良いでしょう。
これは自論になりますが、坂道はシフトアップすればいい!
何の為の変速ギアなんだ。
自分にあった変速ギアをカスタムすることも楽しいですよ。
ただ、電動クロスバイクも興味ありますけどね。
楽だし。
おすすめ電動クロスバイク4選
Panasonic ベロスター | benelli MANTUS 27 | BRIDGESTONE TB1e | PELTECH Tda-207z | |
総重量 | 22,4kg | 22kg | 22.5kg | 27kg |
モーター 定格出力 | 250wブラシレス | 250wブラシレス | 250wブラシレスDC式 | 250Wブラシレス |
走行距離 | パワーモード 28km オートモード 36km ロングモード 50km | LOWモード 100km | エコモード 130km オートモード 105km パワーモード 62km | HIGH 32km Middle 38km LOW 45km |
充電時間 | 約4,5時間 | 4~6時間 | 約4時間10分 | 3~3.5時間 |
バッテリー | 25,2V-8Ah | 36V-10,4Ah | 36,5V-9,9Ah | 24V-8Ah |
希望小売価格 | 123,000円 | 177,210円 | 174,000円 | 84,800円 |
Panasonic ベロスター
パナソニックの特徴、後輪モーターで引っ張られるのではなく、後ろから押される感覚なので乗り心地が良い。
太めのタイヤなので段差も気にならず、衝撃も吸収してくれるので、手に伝わる振動が少なく疲れません。
デメリットはバッテリーの容量が小さい点ですが、バッテリーのラインナップが多いので大きなバッテリーにカスタマイズすることで、容量を増やし走行できる距離を増やすことも出来ます。
また、通勤や通学に便利な前カゴも付いていないので、専用の前カゴを購入すると便利です。
・コストパフォーマンスが高いモデルなので購入しやすい。
・リトルLEDライトリフレクター一体型は夜道も明るく照らしてくれるので安心。
・オリジナルチェーンケース付きなのでズボンなどが汚れる心配がありません。
・ドロヨケ、スタンド、サークルロックなど通勤や通学、普段使いに必要な物を標準装備。
・エコナビ液晶スイッチは、速度、バッテリー残量、残り走行可能距離、オートライトなどの機能で走りをサポート。
・ちょっと高めなハンドル位置なので、姿勢が起きて運転が楽な姿勢に。ただし、風の影響は受けやすい。
benelli MANTUS 27 TRK
フレーム内蔵バッテリーですっきりスタイリッシュに仕上げ、フロントサスペンション搭載で乗り心地が良く、天候が悪い日もしっかり止まれるディスクブレーキを搭載。ちょっと大きめなバッテリーは、LOWモードなら最長100kmのアシスト走行が可能。
普段使いに便利な泥よけ・スタンドは標準装備されているが、カギやライトが付いていないので購入すると便利です。
・フレーム内臓バッテリーなので、スタイリッシュ。取り外して充電もできるのでとっても便利。
・フロントサスペンションが付いているので、路面からの振動も少なく快適な乗り心地。
・フレームのサドル側を低く押さえた設計なので、151cm~と小柄な人でも乗ることが出来る。
BRIDGESTONE TB1e
ブリジストンの特徴でもある自動充電を搭載。走りながら充電するので航続距離が40%アップし、オートモードでも100km以上走行できる。装備も充実、サークルロック、LEDライト、泥除け、チェーンカバーを標準装備。
前カゴが付いていないので、購入すると便利です。
・充電できるモーターは、下り坂などでブレーキもアシスト、左ブレーキを軽く握るとモーターブレーキが作動。
・ショートシリンダーLEDランプだから、夜道も明るく照らしてくれるので安心。
・ドロヨケ、スタンド、サークルロックなど通勤や通学、普段使いに必要な物を標準装備。
PELTECH TDA-207Z
通勤通学にも便利な前カゴ、駐輪時の施錠 が容易なサークルロック、フロントLEDライト、泥除け、サイドスタンドも装備。
電動クロスバイク最安値と言ってもいいほどの8万円台。
ハンドル位置が高くタイヤも太めなので、安定感重視のスポーツバイク。信号が多く、歩道と車道の段差が多い街中、通勤や通学に乗るには適しています。
・日本電産製モーターを搭載した独自ユニット
・最低限必要な装備をしっかり装備
・とにかく安い電動クロスバイク
まとめ
クロスバイクは、ロードバイクの「軽快な走り」とシティバイクの「便利さ」を掛け合わせた「街乗り最強」と言われる自転車。
そのクロスバイクにさらに電動アシストを付ける事で、いつもの街乗りや休日のレジャーなど、毎日楽しめる最高の移動手段と言えるでしょう。
値段は決して安くはありませんが、そう便利さや性能を考えると「その値段はしょうがない」と思います。
あなたもきっと「買ってよかった」と思うことでしょう。
電動クロスバイクの良さを体験してみてください。
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