冬に自転車に乗ることは、なかなか辛いことです。
歩いているだけでも寒いのに自転車は風を受けるので寒さが倍増します。
風は風速1メートル(1m/s)で体感温度が1度下がると言われています。
たとえば、クロスバイクの平均速度は15~20km/hなので、仮に速度15km/hとしても秒速にすると約4.16m/sとなり体感温度は4度も下がることになります。
自転車の防寒対策は、風の侵入を防ぎ動きやすい服装を選ぶことがポイントになります。
また、自転車は体を動かしているので体温が上がり厚さを感じる場合もありますので、体温調節ができるように重ね着が基本になります。
今回は防寒対策に「どんな服装で何に注意すればいいのか」を詳しく解説していきます。
はじめに自己紹介をします。
はんぞろと申します、クロスバイク歴10以上です。
通勤に毎日クロスバイクに乗り、週末はたまにクロスバイクでツーリングにも出かける自転車好きです。
モビリティな乗り物好きで、自転車や電動キックボードなどを中心に皆さんのお役にたちそうな情報を発信するモビリティブログを開設しています。
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それでは防寒対策について解説していきます。
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寒さを感じるのは最初だけ
自転車は漕いで体を動かしているので、出発する時は「寒い」と感じても自転車を漕いでいるうちに体が温まり、逆にじんわり汗をかくことになる場合があります。
寒いと思ってあまり厚着をしてしまうと、朝の通勤や通学で4~5kmの距離でも少し汗をかいてしまうこともあります。
自転車の防寒対策は体温調節ができるように薄手の服を重ね着することが基本になります。
重ね着のポイント
重ね着は動きやすい薄手の服を重ね着して、簡単に体温調節ができることがポイントです。
たとえば、アウターにフロントジッパーが付いていればジッパーを下ろして首元から風を取り込み体温を下げたり、一枚脱いで体温調節する場合も薄手の服ならコンパクトにバックに収納することができます。
重ね着の基本は、インナー(速乾・吸収)、ミドル(保温)、アウター(防風)という着方をすると効果的です。
インナー
暖かいイメージのあるヒートテックは汗を吸うわりに発汗性が低いので、自転車のインナーとしては向きません。また、吸水性のある綿などの素材の物は汗が冷えると寒くなるので避けましょう。
インナーは汗をかいても体が冷えなように吸収性と速乾性に優れた服を選びましょう。
ミドル
ミドルは薄くて保温効果の高いダウンジャケットなどがおすすめです。
また、サイクルジャージもアンダーウエアーと組み合わせると保温性を高めてくれます。
アウター
アウターは風を通しにくい素材で、首元や手首部分から風が入りにくい形状の服を選びましょう。
また、正面にジッパーがあるタイプはジッパーを少し開けることで通気性が良くなり体温調節が簡単に出来ます。
高機能レインウエアや厚めのウインドブレーカーなどがおすすめです。
高機能レインウエアは水は通さず体の湿気のみを通す防水透湿です。
雨はもちろん風の侵入も防ぎ、体の湿気のみを通し蒸れない作りになっています。
ウィンドブレーカーは折り畳むと小さくなりコンパクトに収納しやすいメリットがあります。
ただし、あまり薄い物は防寒対策になりません。
アンダーやミドルウエアで暖かさを保つ工夫をするか、厚めのウインドブレーカーを選びましょう。
重ね着の5つのポイント
・薄手の物を重ね着する
・動きやすい物を選ぶ
・インナーは速乾性、吸収性の良い物
・ミドルは保温性に優れた物
・アウターは防風性がある物
上半身の防寒対策は、この5つのポイントを押さえておきましょう。
防寒対策は風対策が肝
冒頭でも解説した通り、風は体感温度を激的に下げます。つまり、体に風が当たることを防ぐことが効果的な防寒対策になるということです。
まずは、手、足元、頭部、首元の末端部分を風から守る方法を解説します。
手
手袋で対策するのですが、スキーや雪山用などの厚手の手袋は指先が動かしずらので、指先を動かしやすい物を選ぶことがポイント。
また、体温が上がると意外にと汗をかくので、暖かいというより風を通さない物を選ぶと良いでしょう。
たとえば、レザータイプの素材で手首から風が入り込む隙間がない形状の物などはおすすめです。
また、手の平の部分に滑り止めが付いているとハンドルをしっかり握る余分な力を軽減できるので便利です。
足元
足自体は上半身と違い、あまり寒さを感じる部分ではありませんので、インナーをはくぐらいで十分寒さ対策になりますが、足の指先は温まりにくい部分なので、しっかりとした防犯対策が必要です。
一番の防寒対策は防寒用シューズカバーですが、ペダルを漕ぐ邪魔になる可能性があります。
外気温度にあわせてヒートテックソックスや指先だけの防寒ソックスを利用するとペダルを漕ぐ邪魔にならず快適に走行できます。
頭、耳
基本的にヘルメット着用の努力義務もありヘルメットをかぶっていると思いますが、基本的に自転車のヘルメットは通気性が良く、防寒性はありません。
ヘルメットに下にキャップやニット帽、バンダナを一枚巻くだけでも寒さを対策になりますので、試してみてください。
耳は特に寒さを感じる部分です。
アヤーウォーマーの寒さ対策が有効ですが、イヤーウォーマーを選ぶ際は出来るだけ周り音が聞きやすく風に飛ばされにくい物を選びましょう。
首元
基本的には首元をしっかりガードするアウターを選ぶことが良いですが、しっかりと首元への風の侵入を防ぐためにネックウォーマーやスヌードのような筒状のアイテムを使用することをおすすめします。
何故筒状のアイテムかと言うと、普通のマフラーは風でほどけて車輪に絡まる可能性があります。
マフラーを使う場合はアウターの中にしまい込み、ほどけないように注意しましょう。
冬の道路は滑りやすい

冬の道路は雪が降ってなくても道路が凍結するくらい寒いと、軽量でタイヤが細い自転車は転倒するリスクが高くなります。
特に橋の上やグレーチングは凍結しやすく注意が必要です。
無理せず、ゆっくりとした速度で走行しましょう。
万が一転倒すると怪我はもちろん自転車が破損して走行不能になることもあります。
そんな時の備えも考えておいた方が良いかもしれません。
まとめ
冬の自転車走行はインナーの高機能アンダーウエア、アウターの高機能レインウエアを用意しておき、重ね着やネックウォーマーなどで防寒対策をすると良いでしょう。
また、アンダーウエアは春や秋まで、レインウエアは冬だけでなく雨の日などで活用できる、とても便利なアイテムですので、買いそろえておくことをおすすめします。
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