クロスバイクのチェーンの交換って必要?って思ったことありますか?
クロスバイクだけでなく、自転車のチェーンはタイヤやブレーキパット同様に定期的な交換が必要な消耗品です。
この記事はこんな方に読んでもらいたい
✔チェーンの交換って自分でできるの?
✔自分で交換する費用は?
✔自転車店で交換するといくらかかるの?
✔チェーンの交換目安ってあるの?
✔チェーンのことで日頃気を付けることは?
前説したとおりチェーンは消耗品で、交換時期を過ぎて使用していると強く漕いだ時に「ギシギシ」とチェーンから音がしたり、ギアチェンジが上手くいかなかったり場合があります。
これはチェーンの交換が必要なサインかもしれません。
こうなると最悪の場合、チェーンが切れる可能性もあります。
早めの交換が必要です。
店舗に持っていくのは面倒だし、費用も気になります。
そこで今回は自分でチェーンを交換する方法や交換の目安、費用について解説します。
チェーン交換時期はどれくらい?
チェーンは金属疲労や摩擦によって劣化をしていきます。
その度合いは保管状態や乗り方によって違いがありますが、おおよその目安や計測をすることで交換時期を知ることが出来ます。
チェーンの寿命は?
一般的にチェーンの交換時期は走行距離3000~5000kmぐらい、または経過年数2年ぐらいのどちらか早い方が交換時期と言われています。
たとえば、毎日通勤で8km乗っている人であれば
年間出勤日数255×8km=年間走行距離2040km
一般的には2年ぐらいが交換時期になります。
もちろん乗り方や保管状態は人によって違いがありますので時期だけでは寿命は測れない部分もありますので、あくまでも目安となります。
チェーンが伸びたら交換時期
よくチェーンが伸びると言われますが実際には伸びている訳ではありません。
チェーンを構成するリンク部分が摩擦によって削れていき、それによって生まれた小さな隙間が積み重なることでチェーンの長さが長くなる状態を「チェーンが伸びた」と表現しています。
・伸びたチェーンを使い続けると
伸びたチェーンを使用し続けると、チェーンがギアと上手くかみ合わず力を入れて漕いだ時に「ガチャガチャ」とぬける「歯飛び」という現象がおきたり、伸びたチェーンに合わせる形でギアも削れて行き、新品のチェーンとかみ合わず、ギアの交換もしなくてはならなくなります。
「歯飛び」はチェーンの空回りで体制を崩し転倒する可能性もあるので危険です。
また、ギア交換という余計な出費が必要になっていまいます。
・自分で出来るチェック方法
チェーンの伸びは、「チェーンチェッカー」という工具があり簡単に確認することができます。
チェーンの物差しのようなもので、チェーンをつなぐピンの間隔を測ることでチェーンの伸びを確認することができます。
また、簡易的な方法でフロントギアにかかっているチェーンをつまみ、ギアから1cm以上浮けば交換時期になっているといえます。
チェーン交換の費用の比較と相場
チェーン交換は店舗に依頼すると、工賃+部品代がかかります。
スポーツ自転車のチェーン交換の相場は、一般的なママチャリに比べ工賃が高くなる傾向があり2,530円~4,500円程度です。
所要時間は約30~40分程度で、状態によっては関連するパーツの交換や専用工具での調整が必要な場合もあります。
たとえば、大型店舗の「イオンバイク」や「サイクルベースあさひ」で交換してもらうと
サイクルベースあさひ | 3960円 |
イオンバイク | 2970~3850円 |
また、日頃のメンテナンスとして、チェーンの洗浄などの作業工賃は一般的に3000円前後の費用がかかります。
自分で交換すると
初めて自分で作業する方は、専用工具を購入する初期費用がかかります。
一般的なピンを抜くタイプのチェーンであれば、チェーンカッターとペンチがあれば交換作業ができます。
工具の費用はチェーンカッターが500円~5000円ぐらいと大きな差があり、ペンチもまた100均で販売している物から3000円ぐらいのメーカー品までありますので、両方で600円~8000円となります。
チェーンカッターは安い物では使いづらい場合もありますが十分使用できますので、工具の費用は個人の判断で金額の差があります。
*チェーンカッターには対応チェーンがありますので選ぶ際は注意しましょう。
ペンチなどの一般工具は日常的にも使用する機会があるので、そろえて置くと便利です。
チェーン交換手順を詳しく解説
チェーン交換作業は油が付いているチェーンを触るため、手が油まみれになります。
日頃のメンテや自転車以外の作業をする時などもゴム手袋があると便利です。
また、使い捨てのウエスなども用意すると作業が楽です。
1、チェーンの位置を一番テンションが弱い、前後とも小さいギアに変速します。
2、チェーンをカットした時にチェーンが跳ねないようにチェーンフックを掛けます
チェーンフックは、チェーンカッターに付属していることが多いです。
3、チェーンカッターでチェーンをカットします
チェーンカッターを繋いでいるピンに押し当て、時計回りにまわしてピンを抜いていきます。
4、チェーンの長さを調整する
古いチェーンと長さを合わせてカットする場合は、古いチェーンが伸びている場合がありますのでリンクの数で合わせてカットしてください。
シマノのマニュアルに沿ってチェーン交換をする場合は、チェーンをリアディレイラーに通さず、フロント(C)・リア(A)共に一番大きいギアに掛けます。
その状態でチェーンを引っ張り、最短で繋げられる部分から+2リンク(Z)でカットします。
5、チェーンをセットする
シマノのマニュアルによるとチェーンにはセットする向きがあり、チェーンの外のリンクがチェーンの進行方向の前側にくるようにセットすることで、強度が増すようです。
チェーンをセットする時も最小ギアで作業するとテンションが弱く作業しやすいです。
また、リアディレイラーを通す際は、通す場所を間違えないように注意しましょう。
チェーンを通したらチェーンフックで仮固定します。
6、チェーンを繋ぐ
コネクトピンを差し、チェーンカッターで固定していきます
コネクトピンが入りすぎないように様子を見ながら慎重に回してください。
ちょうどいいところまで入ったら、残ったピンをペンチで折ります。
7、最後に確認
チェーンのつなぎ目が硬い場合があるので、油をたらし手で軽くほぐしておきましょう。
クランクを回して、ギアチェンジなどをして動作確認をします。
良ければ注油をして作業終了です。
チェーンを長持ちさせるためには
自転車のチェーンは汚れや劣化などが原因でたるみはじめ外れやすくなります。そのため、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
日頃から手入れしているのにチェーンが外れやすい場合は、パーツやセッティングに問題があると考えられます
原因がわからない時は、自転車屋に相談したり持ち込むなどして対処しましょう。
・定期的な清掃と注油
日頃のメンテはチェーンを長持ちさせます。
チェーンクリーナーやチェーン油を使って汚れて固着した汚い油を清掃して適度な注油をすることで、ペダルが軽くなりチェーンの負担も軽減でき、なにより快適に走行ができます。
チェーン油にはドライタイプやウェットタイプがありますので、好みにあわせて選ぶことができます。
・ペダルを漕ぐ時は軽めのギアで
クロスバイクに乗りはじめたばかりの初心者の方は、比較的重いギアを選択するという傾向があるようです。
クロスバイクの場合は、ペダルを漕ぐ回転数(ケイデンス)が1分間に60回転前後なるようにギアを選びながら走行するように心がけるとチェーンの負担を軽減できます。
チェーンが突然切れたら
走行中に突然チェーンが切れた場合に対処できるように工具を搭載しておくことが一番いい方法ですが、それには修理方法の知識も必要です。
「そこまで用意が
自転車の急なトラブルに対応してくれる、国内では数少ない自転車ロードサービス。
年間費3400円(月々換算283円)から加入でき、事故や故障で自力走行できなくなった時にスタッフが駆けつけ自宅やショップなど希望の場所に無料搬送してくれます。
電動アシスト自転車のバッテリー切れにも対応してくれます。
示談交渉付きの自転車賠償責任保険も付いたプランもあり、自転車保険にも備えられます。
参考記事
最後に
チェーンは定期的なメンテナンスをすることで、より長く使用することができます。
また、メンテナンスを行っているチェーンはペダルに余計な負荷がかからず、快適に走行することができます。
チェーン交換はそれほど難しい作業ではないので、チャレンジしてみてください。
コメント