毎日、自転車に乗る人であれば、できれば用意しておきたいタイヤの空気入れポンプ。
タイヤの空気は自転車に乗っても乗らなくても減っていきますので、最低でも月に一度は空気圧の点検をしたいところです。
空気が減った状態で自転車に乗るとパンクの原因になります。
また、タイヤの空気圧はタイヤそれぞれに規定の空気圧があり、正しい方法で規定範囲の空気を入れることでパンクトラブルを最小限に回避することが出来ます。
そこで今回は、自転車の空気入れポンプの選ぶポイントや正しい空気の入れ方やバルブの種類、適正空気圧の見方について解説したいと思います。
こんな人におすすめ
・空気の正しい入れ方は?
・空気入れポンプの選ぶポイントは?
・空気が入らない原因は?
自転車のトラブルで一番多いのが「パンク」。
パンクの原因の7割近くがクギなどの異物を踏んだ原因ではなく、空気圧低下による道路の段差で起こる「リム打ち」やタイヤ内でチューブがよれる「チューブのよれ」などが原因のパンクです。
自転車を走行中にパンクしてしまうと、「転倒してケガの危険」や「自転車の破損」、「タイヤリムの破損」なんてことになってしまいます。
実際に僕もタイヤの空気圧が低下していて、歩道の段差でパンクしてしまった経験があります。
タイヤのパンクトラブルを回避するためにも、定期的に空気を入れるのですが簡単で使いやすい空気入れがいいですよね。
バルブの種類
日本で販売されている自転車は、主に英式・米式・仏式の3種類のバルブを使用しており、それぞれの形にあったポンプが必要です。
英式は最も多く使われているタイプで、主にシティータイプ(ママチャリ)やシティークロスなどに多く使われています。
多く使われているので、空気入れポンプもホームセンターや100均などで販売されている多くが英式にまします。
まずは、持っている自転車のバルブの形を確認しましょう。
使いやすい空気入れポンプを選ぶポイント
マルチなアタッチメント付き
先ほど解説したように、自転車のバルブは、英式、仏式、米式と3種類あり、それぞれバルブの形が違うのでバルブの口金にあったポンプが必要です。
アタッチメント付きのポンプであれば、どのバルブにも適応し使用することができて便利です。
中には、ボールや浮き輪などにも使えるアタッチメントが付いているポンプもあり、日常的に便利に使用することができます。
フロアタイプ
自宅で空気を入れるのであれば、両足でしっかり固定できるフロアタイプをおすすめします。
手動式携帯ポンプは、ポンプ自体を両手で持ち片手の力だけで空気を入れるので、不安定で力が入れにくく、すぐに疲れてしまいます。
フロアタイプは、ポンプ自体を両足でしっかりとホールドして両手の力で空気を入てるので、楽に空気を入れることが出来ます。
メーター(空気圧計)付き
自転車のタイヤには、それぞれ適正空気圧があります。
適正空気圧は、それぞれの自転車のタイヤ側面に表示されています。
タイヤの空気圧は、自転車の乗り心地やペダルを漕ぐ力に大きく影響してきますし、空気の入れすぎはバーストを引き起こす原因にもなります。
メーター(圧力計)付きのポンプで適正な空気圧に空気を入れましょう。
空気を入れる時の注意点
お役に立つ、3つの注意点なので参考にしてみてください。
空気が入らない原因
空気が入らない原因の一つに虫ゴムの劣化があります。
英式バルブは米式や仏式と異なり、虫ゴムというゴムチューブを使って、空気バルブの開閉をしています。
虫ゴムは劣化しやすく、定期的に交換しないとバルブに虫ゴムが溶けて張り付いてしまい、空気が入らない問題を引き起こします。
この問題を回避する方法の一つにスーパーバルブというパーツが販売されています。
スーパーバルブは、劣化しやすい虫ゴム部分を米式や仏式と同じピストン弁を使用することで、空気が入らないなどのトラブルを回避することができます。
また、空気漏れの心配も、ほとんどなくなります。
英式バルブの方は、誰でも簡単にネジを緩めるだけで交換できますので、スーパーバルブに交換することをおすすめします。
しっかりと押し下げる
タイヤに空気を入れる時にポンプをしっかりと一番下まで押し下げること。
ポンプは、ハンドルを引き上げて押し下げた時に最後の方で硬くおしずらくなります。ここで最後までしっかりと押し下げることで、たくさんの空気をいれることができます。
ハンドルをしっかり押し下げ、効率良く空気を入れましょう。
空気圧
どんなタイヤにも推進空気圧があります。
タイヤのサイドを見ると、この範囲内で空気を入れましょうという推奨空気圧が表記されています。よく見てみるとMIN(最小)、MAX(最大)というような表記があります。
また、空気圧の単位があり、代表的なものでは下記のような3つあります
1.「psi」 | 1平方インチあたりに何ポンドの圧力がかかるかを表わします。 主にロードバイクをはじめ高圧を保つタイヤに使用される単位です。 |
2.「bar」 | 太いタイヤを中心に利用される単位です。 |
3.「kgf / ?」 | 主にシティサイクルのタイヤに表記されています。 |
これら3つの単位で表示してあると思いますので、乗る人の体重を考慮し適応した空気圧まで空気を入れましょう。
英式バルブは、正確な空気圧を測ることが出来ませんので、下記のような方法で確認しましょう。
・親指でタイヤを押すと少し凹む
・タイヤの両サイドを挟むようにつかむと、軟式ボールぐらいの硬さになる
また、正確な空気圧を測りたい場合はスーパーバルブに交換することで、測ることができます。
ネジ一つを緩めるだけ誰でも簡単に交換することが出来ますので、交換することをオススメします。
定期的にチェックする
自転車のタイヤの空気は思っている以上に減っていきますので、定期的に空気を入れる必要があります。
シティーサイクル (ママチャリ) マウンテンバイク | 比較的タイヤが太い | 3~4週に一度 |
ロードバイク クロスバイク | 比較的タイヤが細い | 2~3週に一度 |
あまり空気が減るようであれば、パンクやバルブからのエアー漏れなどの可能性がありますので、一度確認しましょう。
実際に私もクロスバイクに乗っていますが、3週くらい経つと走行中に違和感を感じるくらい空気が減っている時があります。
特に、立ちこぎなどをした時に空気が減っていることを感じますよ。
空気の入れ方
英式バルブ
英式バルブは、主に洗濯バサミのようなクリップの形のアタッチメントが多く使われています。
・空気を入れる手順
- バルブ先端に付いているキャップを外す
- 袋ナットがしっかり閉まっているか確認する
- クリップを大きく開き、クリップに付いている口金をバルブ先端にかぶせ、クリップがカットされている部分を袋ナットの下にはさむ
- ポンプで空気を少し入れ、口金付近から空気が漏れていないようであれば、空気を入れ始める。
(この時、空気が漏れるようであれば、口金の位置を調整する)
仏式バルブ
仏式バルブは軽量で細長い形が特徴で、主にロードバイクに使われている細いタイヤに使用されていて、バルブ先端に付いているナットが壊れやすいので注意して作業する必要があります。
・空気を入れる手順
- バルブ先端のキャップを外す
- バルブ先端に付いている小ネジを、専用工具またはラジオペンチなどで少し緩め、後は手で止まるところまで緩める
- ポンプの口金をバルブにかぶせレバーでロックする
- ポンプで空気を少し入れ、口金付近から空気が漏れていないようであれば、空気を入れ始める。
(この時、空気が漏れるようであれば、一度ロックを外し、口金の位置を調整する)
米式バルブ
英式バルブは、車やバイクにも使用しているバルブで、構造がシンプルで壊れにくいことが特徴です。
・空気の入れる手順
- バルブ先端のキャップを外す
- ポンプの口金をバルブにしっかり差し込んでロックする
- ポンプで空気を少し入れ、口金付近から空気が漏れていないようであれば、空気を入れ始める。
(この時、空気が漏れるようであれば、一度ロックを外し、口金の位置を調整する)
おすすめ空気入れポンプ3選
Samuriding (SIG-FP006) 価格2,948円
アマゾン売れ筋ランキング1位
スチール製で丈夫なので、外からの衝撃に強く、耐久性に優れている。
ツインバルブヘッドの採用で、アタッチメントを交換することなく米式・英式・仏式バルブに空気を入れることが出来ます。
Coleman(コールマン) ゲージ付き空気入れ 価格2,353円
アマゾン限定
最大圧力は1000kPaまで対応なので、ほとんど自転車に使用できます。
素材は軽量でサビに強いアルミ製で、SG規格適合品ですので安心。
英式・米式・仏式バルブに対応。
うきわ・ボール等の空気入れに使用できる多目的口金が付いていますので、自転車以外にも使用出来ます。
KUKiiRE スマート空気入れ 価格7,980円
楽天ランキング1位・満足度95%・レビュー総合評価4.68
指定空気圧まで、自動で空気を入れて自動停止するのでパンクの心配がありません。
タッチパネルで、子供や女性でも簡単に空気を入れられます。
付属品が豊富で車やバイク、ボールや浮き輪まで空気を入れられます。もちろん、自転車の全バルブ対応。
充電式でコンパクトなので、持ち運びも出来ます。
まとめ
自転車の空気圧は、定期的に確認して空気を入れるようにしましょう。
自転車の空気は適正空気圧を入れることで、自転車の乗り心地やペダルを漕ぐ時の漕ぎやすさなどに影響してきます。また、パンクのトラブルを防ぐことにもまります。
メーター(空気圧計)付きポンプで、適正空気圧を入れるようにしましょう。
今回おすすめの空気入れを3つ紹介しましたが自動空気入れは、特にオススメします。
入れたい空気圧を入力すれば、ボタン一つで自動で空気を入れてくれるので、誰でも簡単に使うことが出来ます。
また、置き場所にも困らず、充電式でコンパクトなので、携帯して持ち運ぶことも出来ます。
車やバイクにも使用でき、ボールや浮き輪などにも空気を入れることが出来るので、とても便利です。
この機会に、検討してみてはいかがでしょうか。
自転車もパンクしてしまったら、ただの大きな荷物になってしまいますよね。
定期的に空気圧をチェックして、自転車を快適に乗りましょう。
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