通勤や通学、普段の移動手段の一つで、大変便利な乗り物として利用される自転車。
現在、自転車の保有台数は東京都だけでも900万台弱と、多くの人が生活のアイテムとして利用する無くてはならない乗り物です。
その自転車をせっかく購入したのに盗まれてしまっては大変です。
防犯対策をしっかり行い、盗難から大切な自転車を守ることが大切です。
今回は、大切な自転車を盗難から守る防犯グッズを紹介したいと思います。
自転車盗難の発生状況
まずは自転車盗難の発生場所や状況について解説します。
どのような場所でそのような状況が狙われやすいかを知り、それらを避けることも防犯対策になります。
警視庁の情報によりますと、令和3年の都内における自転車盗難件数は、報告されているだけでも19358件です、1日53件の盗難事件が起きていることになります。
盗難発生場所の割合
発生場所 | 発生率 | 発生件数 |
一戸建て住宅 | 9.2% | 1,781件 |
その他の住宅 | 15.6% | 3,020件 |
4階以上のマンション | 24.8% | 4,800件 |
道路上 | 21.6% | 4,181件 |
駐輪場 | 11.7% | 2,264件 |
盗難場所の割合を見ると49.6%が住宅で、その中でも24.8%が4階以上のマンションと比較的安心してしまう住宅が狙われやすいことが分かります。
マンションは一般住宅に比べて、目が届きにくい上、たくさんの自転車が置いてあることが原因なのでしょうか。
また、盗難された時にカギのかけていた割合は「かけていなかった」が56.8%と半数以上がカギをかけていませんでした。
盗難された時の施錠の割合
施錠有り | 43.2% | 8363件 |
施錠無し | 56.8% | 10995件 |
どこの場所でも、たとえ数分の間だけでも自転車から離れる時は、カギをかけることを心掛けることが大切です。
たとえば、コンビニなどに立ち寄った数分の間だけでもカギをかけることが大切です、自転車の1~2分あれば盗難できるとも言われています。
また、狙われやすい自転車は、高価な自転車や軽量なスポーツタイプが多いようです。
防犯登録と盗難保険
防犯登録
自転車を万が一盗まれてしまった時のためにも防犯登録は大切です。
防犯登録は所有者を明らかにする役割があり、盗難に遭ってしまった時に自転車が手元に戻りやすくなります。
また、防犯登録は法律で義務付けられていますので忘れずに登録しておきましょう。
自転車販売店はもちろん、自転車を販売しているホームセンターなどでも登録が出来ます。
盗難保険
盗難保険は、保険会社にもよりますが1万円以上の自転車ならどんな自転車でも加入でき、盗難はもちろんのこと、盗難による損害やパーツ・アクセサリーなども補償し、保険料も比較的安く加入出来ます。
特に盗難される確率が高い、高価な自転車やロードバイクは加入することをおすすめします。
盗難防止 4つの対策
盗難防止の4つのアイテムについて解説していきます。
・カギによる防犯対策
・防犯ブザー
・GPS、Bluetoothトラッカー
・自転車カバー
カギによる防犯(ツーロック)
カギによる防犯対策ですが、おすすめはツーロック!
ツーロックとは、自転車自体のカギと動かない物に固定するカギの2種類で自転車にカギをかける方法。
自宅での保管の時はもちろん、通勤や通学などで長時間、自転車を止める場合はツーロックをすると盗難防止に効果的です。
カギの5つの種類
サークル錠
自転車に固定して使用するカギで、施錠が簡単で使いやすいのが特徴。
このサークル錠タイプはコンビニなどで、ちょっとした駐輪時に使用するとワンタッチで施錠出来るので便利です。
シリンダータイプとカギタイプがありますが、カギのかけ忘れ対策にもなるカギタイプが良いと思います。
ワイヤーロック
軽くて持ち運びしやすく柔軟性があるので、扱いやすく最も多くの人が使用しているタイプです。
ただし、ワイヤーなので切断されやすく防犯力はやや落ちます。
シリンダータイプをカギタイプの2種類が有ります。
チェーンロック
ワイヤーロックより切断されにくく、扱いやすいことが特徴。
チェーンには細いタイプと太いタイプがあり、太くなるほど切断せれにくいので防犯力が上がりますが重くもなります。
チェーンロックもシリンダータイプとカギタイプがあります。
U字ロック
丈夫で重く、太いので切断されにくいことが特徴。
防犯力は高いが扱いにくい上、伸縮性がないため、柱など近くの物に固定しずらい。
フレームと車輪を固定するような使い方が向いている。
ブレードロック
重い金属のブレードを連結してあるもので、防犯力は高くコンパクトになるが重量があることが特徴。
U字ロックより扱いやすいが、柱など近くの物には長さが無いので固定しにくい。
防犯ブザー
自転車を盗もうと触れると、振動を感知して音を鳴らす防犯ブザーも対策として有効です。
防犯ブザーは2種類
・車体に直接取り付けるタイプ
・カギとブザーが一体化したタイプ
車体に取り付けるタイプは、車体に振動をあたえるとブザーが鳴り、カギと一体化のタイプはカギを壊そうとするとブザーが鳴ります。
車体取付タイプ
一体化タイプ
GPS・Bluetoothトラッカー
盗難にあってからの対策になってしまいますが、万が一盗難被害にあってしまった時、自転車の位置をGPSを使い、スマホなどに表示できるシステム。
本来の盗まれない対策としては、かなり低い対策だが「GPS装置装着車」などと書いてあるステッカーなどを使い盗難しようとしている人に認識してもらえば、心理的効果はある。
自転車カバー
冒頭で解説したとうり、盗まれる場所は住宅が一番多いことが分かっています。
自宅で保管するときは、自転車カバーをかけることでロゴや形が分からなくすることで狙われにくくなり、防犯対策になります。
また、自転車の劣化防止にもなります。
まとめ
大切な自転車を盗難から守るには、日頃から防犯意識をすることが重要です。
防犯登録に加入し、自分の自転車や使い方にあった組み合わせで「ツーロック」から取り入れてみてください。
また、万が一の時「入っておけば良かった」と後悔する前に盗難保険も検討してみてください。
購入金額や補償内容で違い増すが、月々数十円からの保険料で補償してくれます。
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