自転車のシフトワイヤー交換をしたいけど、交換方法やワイヤーの種類、どんな工具と思っている人いますか?
自転車の消耗品は以外に多く、ブレーキやチェーン、タイヤなどがありシフトワイヤーもその一つです。
シフトワイヤーは交換時期を過ぎて使用していると、
🚳シフトレバーが重くなる
🚳シフトチェンジが上手く行かなくなる
🚳最悪はワイヤーがほつれて切れる
などの原因になります
そうなる前にシフトワイヤーを交換することが大切です。
また、ワイヤー交換を店舗にお願いすると、工賃が平均1000円~2000円ぐらいかかります。
メンテナンスも自転車を楽しむ1つです。
面倒でなければ突然のトラブルにも対応できるように、ワイヤー交換は自分ですることをおすすめします。
そこで今回はシフトワイヤーの豆知識や交換方法について解説します。
適切な交換時期
シフトワイヤーは、変速の頻度によって交換時期が異なります。
リアは3000km、フロントは5000km走行で交換するのが目安です。
たとえば、毎日通勤などで10kmぐらい走行している人であれば、
10km × 1ヶ月21日 = 210km
210km × 12か月 = 2510km
となり1年半ぐらいで交換となります。
また、使用頻度が少なくても1年半~2年ごとに交換することをおすすめします。
特に日常的に使用している場合は1年半ぐらいごとの交換が望ましいです。
インナーワイヤーの交換タイミングは、チェーンの適正交換時期と同じぐらいのタイミングなので、同時に作業すると覚えやすいです。
参考記事
ワイヤーやチェーンの交換タイミングは「そこまでしなくても」と思う人もいるかとおもうますが、
・ワイヤーだったらアウターワイヤーに
・チェーンだったらギアに
悪影響をあたえる可能性がありますので、最低でも清掃やオイル塗布などのメンテナンスはやっておきたいですね。
アウターワイヤーとインナーワイヤーの耐久性の違い
アウターワイヤーについては、表面の劣化は進みますが内部の劣化はインナーワイヤーほど劣化しません。
5年以上経つと経年劣化する場合もありますが、問題ない場合もあるので、アウターワイヤーは「引きの重さ」で判断するか、インナーワイヤーを交換する2~3回に1回交換するといいでしょう。
また、「買った時よりシフトが重い気がする」と思ったらアウターワイヤーの交換しましょう。
この時、インナーも合わせて交換することをおすすめします。
注意しようワイヤーの種類!
自転車のインナーワイヤーには基本、
✔️ブレーキワイヤー
✔️シフトワイヤー
の2種類があります。
それぞれ用途が違うだけでなく、インナーワイヤーの太さ(径)が違います。
例えば、多くの自転車で採用されているシマノのインナーワイヤーの場合、
✔️ブレーキワイヤー は 1.6mm径
✔️シフトワイヤー は 1.2mm径
となっており、これはロードバイク向けでもMTB・クロスバイク向けでも同じです。
インナーワイヤーの太さが違うため、対応するアウターワイヤーもそれぞれの専用のものを使用する必要があります。
また、シフトワイヤーはロード向けとMTB・クロスバイク向けも違いはなく、共通部品なので交換部品としては「ロード用」「MTB用」という記載がない状態で販売されていることがほとんどになりますが、のブレーキワイヤーには「タイコ」の違いがあります。
「タイコ」とはレバー側に固定するワイヤーの頭部分の形状です。
ロード向けのシフトワイヤーはタイコが「半球状」なのに対して、MTB向けは「円柱状」になっています。
これは、それぞれのレバーに合う形状になっているので、タイコの形状が違うとレバーに固定ができませんので注意しましょう。
ロード向けとはSTI方式のことで、MTB・クロスバイク向けはレバー方式のことです。
また、ブレーキワイヤーとシフトワイヤーもタイコの形状が違うため、兼用することができないようになっています。
必要な工具や部品
ワイヤー交換に必要な工具は、
・ワイヤーカッター
・アーレンキー
・ペンチ
・ドライバー
・シフトインナーワイヤー
・ワイヤーキャップ
工具は自転車によって違いがありますので、交換する自転車を事前に確認しておきましょう
ワイヤーカッターとニッパの違い
ニッパでもワイヤーを切断することはできますが、ニッパは歯が平になっているため、丸いワイヤーの切断面が平たく引き延ばされてほつれる原因になりアウターワイヤーに通しずらくなります。
一方、ワイヤーカッターは歯が包み込むように丸くなっているので、ワイヤーの切断面がくずれません。
100円ショップなどで販売しているワイヤーカッターは切れ味が悪く結果的にワイヤーがほつれてしまったなどという投稿も目にしたことがあります。
ワイヤーカッターはある程度の品質も物をおすすめします。
交換手順
まずはフロント・リア共に一番小さいギアにシフトします。
これは作業しやすくするためにワイヤーのテンションを落とします。
ディレイラーにワイヤーを固定しているボルトを緩めワイヤーを外します。
この時、ワイヤーキャップをワイヤーカッターで落としましょう。
シフトレバーにあるカバーをドライバーで回して外し、ワイヤーを引き出します。
次にシフトレバーとディレイラーにあるワイヤーテンション調整つまみを時計回りに止まるところまで回して、止まったら約1回転戻します。
これは後でワイヤーテンションを調整するときに必要になる作業ですので、この時点でやっておく必要があります。
新しいワイヤーにグリスを塗り軽くふき取りが終わったら、シフトレバー側からワイヤーを通し、ディレイラーに引っ張りながら固定します。
最後にディレイラー調整方法
シフトワイヤーを交換するとワイヤーのテンションがかわるので、ディレイラーを調整する必要があります。
フロント・リアとも別記事で解説しているので、参考にしてください。
参考記事
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